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2006/12/04

STAGE 能「野守」 狂言「酢薑」 他(銕仙会青山能)

霜月も終わり間近の29日、今年最後の銕仙会青山能を観に行く。
番組概要は下記の通り。

・仕舞 「千手」 若松 健史
      地謡 長山 桂三
         安藤 貴康
          谷本 健吾

・狂言 「酢薑」
シテ 酢売  高野 和憲
アド 薑売  竹山 悠樹

・能 「野守
前シテ      野守ノ翁
後シテ        鬼神  浅見 慈一
ワキ    山伏  則久 英志
アイ 春日ノ里人  深田 博治
      
笛  松田 弘之
小鼓  鵜澤洋太郎
大鼓  柿原 弘和
太鼓  桜井  均

地謡 谷本 健吾
    安藤 貴康
 遠藤 和久
 馬野 正基
     長山 桂三
 泉 雅一郎
      
後見  浅見 真州
    柴田  稔
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まず驚いたのが、到着したら座席がぎっしり埋まっていて、脇正面でようやく席を確保することができたこと。いつもは足元に余裕があるのだが、そこも埋めての大入り。周りを見るとどうも普段能楽鑑賞はしていない雰囲気の若い人達が多く、どういう団体さんなのかはわからないけれど、そのカジュアルな雰囲気に失礼ながら「大丈夫かな」と少々不安に。

とは言えもっと能楽になじみのない海外での公演もしている銕仙会の皆さん。自分の芸をきちんと表現して、気がつけば舞台にみな引きこまれていた。

仕舞「千手」(せんじゅ)は一ノ谷の合戦で敗れた平重衡をなぐさめる遊女千手のお話。千手の華麗な舞にうっとり。

狂言「酢薑」(すはじかみ)は、酢売りと薑売りの売り物由緒正しさ主張合戦。これが秀句、つまりダジャレで争うというのがミソ。時によっては「う、さむ・・・」となるダジャレっぷりも、二人のあまりに楽しそうな様子についこちらも笑ってしまう。

能「野守」(のもり)は比較的静かな前半に、衣装を替えて勇壮・豪胆な後半が非常に印象的な作品。シテのひらりと跳んでくるりと回る鮮やかな身のこなし。ダダン、ドドン、と地を踏み鳴らすその勢い。力強く、でも決して粗野にはならず。赤い頭と金のまばゆい衣装は美しく、思わずはああ、と溜息して「かっこいい~」とつぶやいてしまった。
花よりも花の如く」3巻収録の「大王 あん玉 あんこ玉」で、匠人が仕舞で「野守」を泣く子も黙る迫力で演じている様子を描かれていたが、まさしくその通りの演技だった。

脇正面にいたため、舞台の上の作り物の中での着替えを後見の柴田さんが一生懸命手伝っていらしたのがよく見えた。限られた時間の中での衣装替えは大変だろうなあと心の中で応援を送る。

終了後の能楽小講座は観世銕之丞さん登場。「野守」で使った面「小ベシミ」を手に、「野守」についての説明をしていただく。この面は口のところが平面になっていて、これをつけて謡って舞うのは実はとても大変、などの裏話で盛り上がった。

今年の青山の舞台訪問は12月の「響の会」が最後になる。曲は「井筒」他。一年を締めくくるいい舞台になることを期待。

参考リンク:
『野守』を舞って(粟谷能の会:2006/03/18)
#喜多流シテ方・粟谷明生さんの演能記。

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