大洋紙
何気ない日常品こそ、地域特有の言葉で呼ばれていることが多いもの。
標準語では「模造紙」と呼ばれる紙。これを新潟では「大洋紙(たいようし)」と呼びます。
fringe blogの荻野さんの記事を読んで、そんなことをふと思い出しました。
B紙と模造紙と鳥の子用紙(fringe blog:2006/11/01)
そう、香川では模造紙のことを鳥の子(とりのこ)用紙と呼びます。模造紙の名前の由来は、越前和紙の鳥の子紙に似せたことからなので、一概に間違いとは言えないはずですが、他地域では通じないようです。ウィキペディアによると、名古屋ではB紙(ビーし)、新潟では大洋紙(たいようし)、富山では雁皮(がんぴ)と呼ぶそうです。B紙の由来は、模造紙(1091×788mm =四六判原紙)がB1判(B全判)(1030×728mm)に近いからでしょうか。私は名古屋、千葉、香川と引っ越したので、感慨深いです。荻野さんの記事にもコメントさせていただきましたが、私は大学に入るまで「大洋紙」が方言だなんて知りませんでした。学校でもどこでも、大人も子どもも、あの紙のことを指すのは「大洋紙」だったからです。
現に今でもこんな風に、ごく普通に書き言葉にも使われています。
グリーン・ツーリズム、体験イベント情報(小千谷市ウェブサイト)
東山地区のまち歩きを行い、そこで見つけた地域の「宝物をどう輝かせるか」を参加者全員で話しあい、意見発表を行いました。意見を集約した大洋紙には地域外の方ならではの斬新な意見がずらりと並び、改めて地域を越えての交流の意義を感じる事となりました。
水源地区年度別活動内容(新潟県庁:えちご田園通信)
学習発表会
班ごとに大洋紙にまとめた報告書を発表しあった。
ビバ新潟弁。おそらく「模造紙」では通じないので、こう書く以外ないのでしょう。
そして他の地域でも、B紙、雁皮、鳥の子用紙と実に様々な呼び方をされているのですね。
由来は様々かと思いますが、こういうローカル色はずっと残ってほしいなあと個人的には思います。
模造紙の呼び方アンケート結果はジャストシステムの「ATOK.com」にありますので、皆さんお住まいの地域をご覧になってみてはいかがでしょう。
ところで「大洋紙」の由来は商品名だと昔どこかで聞いたことがあるような気がしますが、定かではありません。
どなたかご存じの方、教えていただければ幸いです。
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