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2006/07/17

Exibition 「プライスコレクション 『若冲と江戸絵画』展」東京国立博物館

以前から話題になっていた「プライスコレクション 『若冲と江戸絵画』展」が7月4日から開催されています。

Jakuchu見たいけれども人込みが極端に苦手な私はどのタイミングで行こうかと逡巡していましたが、私が若冲を知るきっかけになった「かのこの劇場メモ」さんが国立博物館に行かれたエントリ「「若冲」作品はしご鑑賞(1:上野編)」で「会期後半になると混むのが通例なので、早めにと出向いたら 予想通り、休日の昼間でしたが楽に鑑賞できる人出で一安心。」と書かれていたのを見て、それでは早めに足を運ぼう、と上野に行ってきました。

プライス・コレクションや伊藤若冲をご存じない方の為に、今回の展示会について東京国立博物館のサイトにわかりやすくまとめてありましたのでご紹介します。

 ジョー・プライス氏は、半世紀前に当時美術史家にも見過ごされていた江戸時代の個性的な画家たちの作品に目を奪われ、収集を始めました。プライス氏のコレクションおよび財団の名前として用いられている「心遠館(しんえんかん)」が、近年人気を高めている伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)の堂号「心遠館」に由来していることからもわかるように、コレクションの中心は若冲の作品です。また、長沢芦雪(ながさわろせつ)、森狙仙(もりそせん)を中心とした上方の画家や、酒井抱一(さかいほういつ)、鈴木其一(すずききいつ)などの江戸琳派の画家たち、あるいは肉筆浮世絵など、近年になって美術愛好家が大きな関心を寄せるようになったジャンルのすぐれた作品が数多くコレクションされています。
 展覧会では、プライスコレクションの約600点の作品の中から、プライス氏と東京国立博物館が共同で選んだ101点を展示いたします。

つまり今回の展示はすべて個人のコレクション、しかもその一部分なんですね。すごいスケールの話です。

昨日までの暑さとは打って変わって、今日は雨混じりの涼しさ。上野の駅から緑豊かな森を抜けて博物館に行くのも快適です。
平成館に入り、エスカレーターを上がると左手がいよいよ展示スタート。
と、入り口でオーディオガイドの貸し出しをしているのを発見。若冲の本物を見るのは初めてだし、ジョー・プライス氏からのご挨拶(英語・日本語訳あり)も聞けるようなので、500円払ってレンタル。101点中29作品で詳しいガイドが聞け、とてもわかりやすくて初心者の私には非常にありがたかったです。

やはり圧巻は若冲。プライス氏が若冲にひかれるきっかけになった「葡萄図」、その線のシンプルさの極みに打ち震えてしまう「鶴図屏風」、ポスターにも使われている色鮮やかで印象的な「紫陽花双鶏図」、江戸時代とは思えないポップなデザイン、そしてモザイク画という信じられない斬新さの「鳥獣花木図屏風」、等々。あげていくときりがありません。

また江戸琳派を初めとした他の展示作品もすばらしいものが多かったです。
特に印象的だったものをあげてみるとこのあたりでしょうか。

酒井抱一の「十二か月花鳥図」の構図と季節感のすばらしさ、「四季草花図・三十六歌仙図色紙貼交屏風」の文字も含めてトータルで見れるパーフェクトな芸術作品ぶり。
円山応挙「懸崖飛泉図屏風」のただひたすら静寂に包まれた風景。
色のコントラストが目に鮮やかで美しい鈴木守一の「扇面流図屏風」。

それから、ガラスケースを用いず、また照明の強度を一定時間で変化させて昼の光と夕方の光で見た絵の変化を楽しむ、という今までの美術展では考えられなかった展示方法をしている部屋を一室設けています。よく考えてみれば、障子と襖の日本家屋では光は一日の中で変化するのは当然で、プライス氏は日本人以上に日本の絵の見方を熟知しているのではないかと思ってしまいます。
この展示室での絵の見え方はまさに新しい「体験」で、実に刺激的でした。

Jakuchu_goodsミュージアムショップであれこれ悩んで、クリアファイルと一筆箋を購入。
こんなに手元に置くのが楽しみなミュージアムグッズというのも、正直珍しいです。
他には2500円のパンフレット(と言うには重くて厚いものですが)、ポストカード、風呂敷、Tシャツ、珍しいものではオリジナルルービックキューブなど。見ているだけでも楽しい品々が勢揃い。

人込みは苦手なことに変わりはありませんが、また行ってあの絵の世界に浸りたい、そう思う自分に驚いています。
これは三の丸尚蔵館の「動植綵絵」展示にもぜひ足を運ばねば。

今回の展示会はオフィシャルブログがあり、ジョー・プライス氏による出展作品109点すべての解説が掲載されています。
開幕日のエントリ「心ゆくまで。」では、ジョー・プライス氏からのメッセージとして

この規模での日本への里帰り展は、最初で最後になるでしょう。
どうぞ、心ゆくまで、お楽しみください。
と書いてあります。
心ゆくまで、満足するまで、あと一カ月少しですが楽しませていただきましょう。

関連リンク:
来年、若冲を見るなら京都へ!(かのこの劇場メモ:2006/07/16)
#もう来年の話で恐縮ですが、「今、三の丸尚蔵館で順次公開中の「動植綵絵」が来年5/13~6/3まで、京都の承天閣美術館で見られる」のだそうです。今からチェック。

関連エントリ:
伊藤若冲の代表作「動植綵絵」が皇居・三の丸尚蔵館で展示中(2006/04/16)

目をみはる伊藤若冲の『動植綵絵』
狩野 博幸
小学館 (2000/07)
売り上げランキング: 11,887

もっと知りたい伊藤若冲―生涯と作品
佐藤 康宏
東京美術 (2006/02)

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コメント

こんにちわ
「若冲」展、おいでになったのですね。
混雑具合は如何でしたか?
今回の展示方法は特にゆっくり見たい
ものでしたね。
いつも一方的に書きまくっているのが
お役に立ててよかったです(^^ゞ

ちなみに私は、絵葉書と一筆箋を買いました。
重いパンフレットと一緒なので厳選しました(笑)

投稿: かのこ | 2006/07/18 15:33

>かのこさん
こんにちは。コメントをありがとうございます。
ようやく若冲展に行くことができました。混み具合としては、作品によっては前に二重三重の人込みができているくらいで、少しやり過ごせばなんとか落ち着いて見れるかな、という感じでした。これ以上混むと美術展慣れしていない私としてはちょっときついです。ぎりぎりでした。早めに行ってよかったです。かのこさんの情報に大感謝、です。いつもありがとうございます。
あの大きくて重いパンフも買われたのですね。私は断念してしまいましたが、もう一度行く機会があればその時は購入しようかと思います。ちなみに一筆箋は「紫陽花双鶏図」にしました。

投稿: くりおね | 2006/07/19 00:38

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