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2006/06/16

京都の町家を一口10万円の出資で保存する不動産投資始動

以前「京都小旅行」というエントリを書いたことがありますが、実はこの2月にも二泊三日で一人でぶらぶらしてきました。多忙に紛れてなかなかエントリを書けないうちに季節が変わってしまい、書きたい気持ちにどう収拾をつけようかと困ってしまっていますが、それはともかく。

りかわいまでがわ」等の独特のアクセントのバスのアナウンスに「えーなあ・・・」(京都滞在中は脳内言語も勝手に似非京都弁になっています)、一人で通りを歩いていて建物の間に東のお山がひょいっと見えてくるとまた「えーなあ・・・」としみじみしているような京都好きの私ですので、asahi.comでこの見出しを見た時は即クリックしました。

「京都の町家に出資しませんか」 1口10万円で募る(asahi.com:2006/06/14)

 京都市の繁華街に残る町家の活用を目指す京都不動産投資顧問業協会が18日から、和装小物店や飲食店が入る3軒について、一般からの出資を募る。1口10万円で期間は5年間。店舗からの家賃が配当に回る仕組みだ。同協会の岡本秀巳理事長は「ファンの出資で、町家の保全につながれば」と期待する。

 都市部の大型ビルなどで盛んな「証券化」という手法。詳細は18日午後1時半から、下京区の「ひと・まち交流館京都」で開く「京町家証券化シンポジウム」で説明される。


不動産証券化というのは最近よく耳にする言葉で、そういうやり方を町家にも使えるんだ、と感心しつつ少し検索して調べてみたら、まさにこの件について詳しく書かれているサイトを見つけました。

京町家の証券化について(京町家と京町家リ・ストック住宅専門サイト)

こちらのコンテンツの「「京町家の証券化」という試み」という項目の中で、このような文章がありました。

京町家のキャッシュフローが大きくないことに加えて、証券化総額に比して証券化コストが相対的に割高になるため、通常の枠組みでの証券化は困難であるが、単に経済性のみを追求した仕組みではなく、京町家の文化的価値を評価してその保存・再生に貢献したいという意志をもった人々から篤志的な資金を集める仕組みを作ることができれば、証券化も不可能ではないということが報告されました。

また、「「京町家不動産証券化」実現に向けて」という項目の中では、これをわかりやすくこのように言いかえています。
要するに、証券化は難しいが、証券化を具体化するには、低い抵当でも構わないとする証券購入者がいる事と、それをアレンジメントするアレンジャーが利益を度外視すれば可能であると、いう事です。

そして実際証券化を実現できるまで2年かかったとのこと。事業の主旨に合う物件を見つけられるのにかなり苦労されたようです。
また配当については
配当は2~4%前後となり、期待利回りは魅力の乏しい証券ですが、京町家の保全・再生を不動産証券化で行うという今回の試みは、非常に意義深いものであるとともに、難しい事業であることを実感しています。

と書かれており、金銭的なリターンが主目的というよりは、京都内外の京町家好きな方々が出資という行為によって町家の保全・再生に寄与する、という文化的意味合いも大きい取り組みではないかと理解しました。

こちらにはこの他にも

京町家証券化の試みで見えてきたもの
京町家証券化シンポジウムのお知らせ

といった項目について順を追って、経緯と事業概要を説明されています。実際の物件の写真(改装前後含む)なども掲載されていて、現地に足を運んでみたくなります。興味をお持ちになられた方はぜひ全文をお読みいただけたら。

私自身は京都の町家にもちろん住んだことはなく、訪れた折りに町家を使った飲食店などに入ったことがある程度でしか町家には触れていません。ただ、麻生圭子さんの「京都で町家に出会った。―古民家ひっこし顛末記」や「京都暮らしの四季―極楽のあまり風」から、町家の再生とそこでの暮らしぶり、同時に町家そのものがどんどんなくなっていっている現状について読んでいましたので、今回の証券化の取り組みは現状を打破するひとつの突破口として、よそ者ではありますがまずはブログで記事にすることで応援したいと思います。

関連リンク:
京町家の不動産証券化
(京都こだわり住宅プロジェクト つれづれレポート:2006/05/28)
#誰もが住みやすい京都の街づくりをめざして設立された提案型の研究会である「都市居住推進研究会」さんの活動報告ブログのエントリ。

まちづくり新聞2005年11月15日 第86号「京町家を残せ!」

※6/20追加
町家の不動産証券化 18日から販売 京都の投資顧問業協会(京都新聞電子版:2006/06/14)

京都で町家に出会った。―古民家ひっこし顛末記
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京都暮らしの四季―極楽のあまり風
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コメント

京町家出資の資料を請求しました。
資料が届き、詳細を見てから判断しますが
おそらく1口出資することになると思います。

投稿: あるてっさ | 2006/06/20 18:44

>あるてっささん
コメントをありがとうございます。
他にも関心を持たれている方がいらしてうれしいです。資料を請求されたんですね。さっそく私も取り寄せてみます。

投稿: くりおね | 2006/06/20 22:05

こんばんは。

京町家の資料が本日来ましたが、開けてびっくり玉手箱、
締め切りが26日の午後3時となっています(^^ゞ
明日、仕事が終わってから時間外窓口に持ち込んで
速達で送付する予定です。
茨城の田舎町から送るので、間に合うのかちょっと不安です。

投稿: あるてっさ | 2006/06/23 22:35

>あるてっささん
情報をありがとうございます。
締切が26日の午後三時でしたか。
実はまだ資料請求をしておりませんでした。ということは、私は確実に間に合いませんね。のんきに構えていたのが大失敗。ショックです。
あるてっささんのお申し込みが無事できることをお祈りしています。

投稿: くりおね | 2006/06/24 08:20

こんにちは。
出資の手続きが完了した通知が
届きましたのでご報告いたします。
八清さんのブログを見ると、募集枠を
超えてたくさん集まったようですね。

投稿: あるてっさ | 2006/07/07 12:10

>あるてっささん
出資手続き完了のお知らせ、ありがとうございます。
希望口数をオーバーして集まるってすごいですよね。さすが京町家。みなさん関心高いんですね。
またその後動きがあるようでしたら、ぜひ教えて下さいませ。

投稿: くりおね | 2006/07/08 23:15

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