6月は佐渡薪能月間
佐渡は能舞台の島。
知識ではそういうことは知っていましたが、この記事を見て「ああ、そうだ、佐渡ではお能が見れるんだ!」と思ったのは、自分が能楽を観るようになったからでしょう。
佐渡市で今年最初の薪能(新潟日報Web:2006/05/07)
今も30余りの能舞台が残る「能の島」佐渡市で今年最初の薪能となる「天領佐渡両津薪能」が6日、同市(両津)原黒の椎崎諏訪神社能舞台で行われた。島内外から訪れた約200人の観客が、かがり火に照らされた幻想的な世界に酔いしれた。 演目は「羽衣」。羽衣を落とした天女が、それを拾った漁師に返してもらう代わりに舞を披露する物語。静寂を切り裂くような鋭い笛の音で能が始まると、観客は暗闇に浮かび上がる舞に引き込まれていた。春に羽衣を薪能で。いいですねぇ。
「能楽入門〈1〉初めての能・狂言」によると、佐渡を除く全国の主要能楽堂・能舞台の数が63。それに対して佐渡で独立して屋外に建つ能舞台が35。いかに佐渡に能舞台が多いかおわかりいただけると思います。
佐渡に能楽が盛んな理由として、世阿弥が流されていたことを理由としてあげられることが多いですが、「佐渡百選-能楽(芸能)」にはこのようにもう少し詳しく説明されています。
能の大成者・世阿弥が佐渡に配流にされたことと、能楽師出身の佐渡初代奉行大久保長安が能楽を奨励したことが大きく影響している。初めは奉行所の役人たちの教養としての能だったが、本間家が宝生座を開き、島内各地に門下生を得るようになると、次第に庶民へも広がっていった。佐渡には現在30以上もの能舞台があり、そのほとんどが神社に付属したものであることからも、能が神事芸能として発展したことが窺える。島内各地の神社祭礼として今でも新能が奉納される。
さらに佐渡は天領で島民に余裕があり、貧富の差も少なく豊かな土地柄ということがあいまって、ますます能楽が盛んになったという説もあります。
YOMIURI ON-LINEの記事「佐渡の能楽」には、『結婚式には「高砂」、新築祝いには「鶴亀」……。「地元で宴会があれば、みんなで能の謡をやる。謡を覚えるのは男のたしなみ。それほど能は盛んでした」』というコメントもあるくらい、生活に根付いているのですね。
タイトルにしたのは「佐渡薪能」にあった演能予定一覧に、「6月(薪能月間)」とあったのを受けて、です。抜粋すると以下の通り。
3日(土) ※椎崎諏訪神社能舞台(佐渡市原黒) 19時30分~ 清経(きよつね)
4日(日) ※大膳神社能舞台(佐渡市竹田) 19時30分~ 船弁慶(ふなべんけい)
11日(日) 金井能楽堂(佐渡市仲興) 18時30分~ 鶴亀(つるかめ)
15日(木) ※草苅神社能舞台(佐渡市羽茂本郷) 19時30分~ 井筒(いづつ)
18日(日) ※熊野神社能舞台(佐渡市新穂武井) 19時~ 猩々(しょうじょう)
この他にも各地区で10月まで毎月上演されています。佐渡へ観光の折りに予定が合えば、ぜひ現地のお能をご覧になってみてはいかがでしょうか。
関連リンク:
佐渡百選-能楽(芸能)(佐渡観光協会)
天領佐渡両津薪能(iタウンページ:新潟の観光ガイド)
朱鷺メッセ発能楽の島・佐渡能舞台めぐりコース(朱鷺メッセ発 ぐるっと新潟観光ルート vol.18)
#「佐渡能楽の里」そそられるなあ。
大久保長安・おおくぼながやす(Wikipedia)
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