ラグビー日本代表の大畑大介選手、トライ数世界新記録達成
本日花園ラグビー場で開催されたラグビー日本代表対グルジア代表戦で、大畑大介選手がテストマッチでの通算トライ数65という世界記録を打ち立てました。
これまでの世界記録はオーストラリアのデビット・キャンピージー選手が持つ64トライ。まさかあのキャンピージーを日本人選手が抜くことになるなんて、いやすごいです。
おめでとう、大畑選手。トライ世界記録を達成(日本ラグビー協会ウェブサイト:2006/05/14)
ノーサイド後、大畑選手の新記録達成を祝うセレモニーも催されました。花束が贈呈され、日本協会の真下副会長(専務理事)より、目録が手渡されました。また、大畑選手の名前入りの特製ゴールド色の日本代表ジャージーも贈られました。日本代表選手と多くの観客が見守るなか、大畑選手はインタビューで、「サッカーのワールドカップが始まる前に記録を達成できてよかった」などと笑いをとりつつ、ファンへのメッセージを述べる際には、観客席のお母様に、母の日なので感謝の言葉をいいたいと、「おかん、ありがとう」と笑顔で手を振りました。
インタビュアーは「ラグビー愛好日記」の村上さんでした。今日はJ-SPORTSの解説は小林さんと綾城さんだったんで、村上さんはどこにいるんだろう、なんて言ってたらこんなところでお仕事されてたとは。
また、ここでは割愛されてますが、自分のトライは一人で取ったものではなく仲間のサポートあってこそのものなので、心から感謝したい、という謝辞も述べていました。
記録樹立の最後のトライはいいスピードでサイドに入って受けたパスでのトライ。まさしく大畑選手らしい“稲妻トライ”でした。筋肉番付連続総合優勝も当然の身体能力です。ノーサイドぎりぎりという劇的なタイミングもまた彼らしく。
試合結果はこちらの通り。32-7で勝利です。
来年のラグビーワールドカップ2007に向け、まずは11月のアジア地区予選最終ラウンド突破をめざし、チームづくりを進めていっていただきたいものです。
追記:
花園帰りの村上さんが「大畑選手、おめでとう。」というエントリをアップされていました。世界記録に並んだところからスタジアムがどうだったか、記録を塗り替えてからどんな風だったか、現地やテレビでその時の様子を見逃した方にもよくわかるように、現地でグラウンドにおりて見ていた方ならではの視点で書かれています。
そして、トライ数の記録ってそもそもどうなんだ、という疑問に対して、
テストマッチというのは国代表同士の試合のことだが、それぞれの国の協会が認めるものなので、トライ数の内容について議論はあるところなのだが、僕は素直に大畑選手を称えたい。トライを獲る嗅覚というのは、僅かな選手にしか与えられていない貴重な才能である。出来ない選手には出来ないのだ。
と説明。私も能力とチャンスを活かしてきたからこその記録ですから、胸を張っていいと思います。本人もそういう議論があるのは認識しつつ「記録は記録やから」ときっちり言ってましたし。
大畑選手は大阪で生まれ育ち、日本の代表として世界と戦うこと10年、常にトライを期待される存在であり続けてきた。世界中のラグビー選手にチャンスがあったなかで日本の大畑大介だけがキャンピージの数字を超えたのだ。日本のラグビー愛好者は、彼と同時代を生きたことを誇っていいと思う。試合後の記者会見で大畑選手は言った。「55キャップ目ということは、55通りのメンバーと刻んできた記録です。一緒に喜びたい」。ええコメントやったよ。ありがとう。
私たちも元気をもらった気がします。大畑選手、ありがとう。
関連リンク:
2006年度 日本代表関連スケジュール(日本ラグビー協会ウェブサイト:2006/02/23)
#パシフィック・ファイブ・ネーションズなど、テストマッチはこれからも続きます。
David Campese(sporting-heroes.net)
関連記事(5/15追記):
大畑、世界新!!グルジア戦でテストマッチ通算65T達成(SANSPO.COM:2006/05/15)
英雄超え!大畑世界新65トライ(Sponichi Annex:2006/05/15)
大畑が65トライ世界新/ラグビー(nikkansports.com:2006/05/15)
大畑、世界新65T 「取らせたい」仲間後押し(asahi.com:2006/05/15)
Ohata breaks world record(IRB official website:2006/05/14)
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