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2006/01/28

PLAY on TV 「12人の優しい日本人」(WOWOW)

今日はずっと楽しみに待っていた、WOWOWでの「12人の優しい日本人」生中継放映日。
2時間強の放映中は、テレビの前で舞台に釘付け状態だった。さすが三谷舞台。

※以下内容に触れていますので、未見の方はご注意を。

三谷さんのご挨拶(ここで生瀬さんが本番中1分の隙をついてトイレに行ってダッシュで戻ってきた話を暴露されていた)から始まった舞台は、すばらしい脚本とよりすぐりの役者さん達の演技で、圧倒的に面白いお芝居だった。

私は残念ながら東京サンシャインボーイズの舞台は未見で映画版しか知らないが、小ネタ部分も現代に置き換えられていて、たとえば相撲についての話をするところも、映画では「若貴どっちが先に横綱になるか」だったのが今回は「朝青龍と琴欧州どちらがいい横綱になるか」になっていた。また、出会い系サイト「うきうきフレンドパーク」も記憶はあいまいだが映画ではもっとその時代にあったものになっていたのだろう。
一方「居酒屋大自然」「ドミソピザ」などはそのまま健在。

役者さんたちはそれぞれしっかりはまり役で、それぞれ見事に芸達者。(陪審員1号から順に敬称略で浅野和之、生瀬勝久、伊藤正之、筒井道隆、石田ゆり子、堀部圭亮、温水洋一、鈴木砂羽、小日向文世、堀内敬子、江口洋介、山寺宏一)
これが初舞台の江口洋介さんもちゃんと舞台の上で「立って」いて、ああこれは大丈夫だな、とひと安心。

お話も、げらげら笑って、しかも伏線がさまざまに仕掛けられ(上着のボタンなど)、最後はしんみりとさせるウェルメイドなコメディという、いかにも三谷さんらしい作品だ。しかも2009年を目処に実際裁判員制度が導入されようとしている現在、これは他人事ではなく、いつ自分自身が誰かの「有罪」「無罪」を決めなければいけなくなるかわからないのだから、なかなかずっしり来てしまう。

個人的には小日向さんのクールな役柄が一番印象的だった。いつもは「銀のエンゼル」のお父さんのような、お人好しなんだけどこか頼りない人を演じることが多いのだが、一昨年のドラマ「僕と彼女と彼女の生きる道」でやっていた上昇志向の冷徹な上司役が意外と似合っていて、今回も場を理論で引っ張るインテリ役がハマっていた。これで初めて小日向さんを見た人は、こういう人だと思ってしまうだろう。
また、実質上の主役と言える、生瀬さんの全編通しての熱演。三谷さんが朝日新聞に連載しているコラムで、舞台の袖からこっそり生瀬さんだけに見えるようにいたずらしたことがあった、と書いていたけど、この演技にそれはあまりに気の毒。
山寺さんは初めて見たが、意外と大柄なのに驚いた。もっと小柄な人をイメージしていたもので。そして演技の達者なこと。さすが。

会場のお客様達も大満足だったと見え、カーテンコールが4回。最後はスタンディング・オベーションになっていた。
私もテレビの前で何度も何度も拍手。上等な舞台に、心から、何度も。

関連エントリ:
三谷幸喜「12人の優しい日本人」1/28にWOWOWで生中継(2005/12/05)

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