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2005/09/15

STAGE 能「半蔀」「安達原」等(第十三回品川薪能)

以前のエントリ「Let's go 薪能」で書いた通り、第十三回品川薪能に行ってきた。
昨年10月から能を観始めた初心者の私にとって、初めての薪能。それはとても新鮮な、心踊る体験だった。

演目は浅井文義さんシテの能「半蔀」、野村万蔵さんシテの狂言「茶壷」、そして観世銕之丞さんシテの「安達原」。

夕暮れの戸越公園に設けられた特設能舞台。会場に着いたのが10分前だったため、前のほうはすでに埋まっていて、何とか真ん中くらいの席を確保する。
開演時間になると、まず「火入式」を行う。区の助役さんたちが、篝火に火を入れるものだ。こういうセレモニーもあるとは知らなかった。篝火の炎が上がることでにわかに会場が非日常の空間になっていく。(照明は篝火とは別にちゃんとあって照らされている。念のため。)

「半蔀(はじとみ)」は源氏物語の夕霧のお話。浅井さん演じる夕霧がはかなく愛らしく感じられる。
「茶壷」は動きもユーモラスで、しかもラストで「そう来るか!」と大笑い。
「安達原」はワキの山伏祐慶を宝生閑さんが演じており、先日の「砧」同様どっしりした存在感を出していた。また、観世銕之丞さんのシテは、前シテの老女の時のぞっとするような孤独感と老醜への羞恥、そして後シテの鬼女の鬼気せまる恐ろしさをリズミカルに息もつかせず見せ通し、すばらしいの一言。
気が付けばあっという間に2時間45分が過ぎていた。

また、野外舞台ということで、舞台の上部に覆いかぶさる木々の枝がフレームのようになり、囃子方の大鼓の「カーン」という乾いた音、小鼓の「ポンッ」という音、甲高い笛の音などがとても美しく響きわたる。
秋の訪れを表す虫の鳴き声をバックに、時折雲の切れ間から見える月、篝火の向こうの舞台。薪のはぜる音、燃えていく香り。
ああこれが野外能の心地よさなんだなあ、と心から実感した。美しい装束を身につけた役者によって自然の中で演じられる亡霊の話が、不思議と違和感なく受け入れられる。自然の中にいることで、こちらもいつもよりも五感を多く使うせいか、屋内の能舞台で観ていた時より感覚的に伝わってくるものが多いように感じた。

というわけで、初めての薪能は大満足。ただ、風が思ったより冷たく、涼しいを通り越して最後は冷えてしまった。「花よりも花の如く」第三巻のおまけマンガ「花を観るのも楽じゃない」で成田美名子さんが「『大ゲサよ』というくらい上着を持とう」と書いていた通り、薪能は冷える。油断しないであたたかい用意をしていく必要あり。来年からは準備万端で臨むことにしよう。

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成田 美名子
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