新米到来
秋の田のかりほの庵の苫をあらみ我が衣手は露にぬれつつ
というわけではありませんが、秋も深まり、お米の刈り入れの時期。そして心踊る新米の季節。
家で食べているお米は「新潟自然農場」から取り寄せている有機コシヒカリなのですが、今月から2005年の新米になりました。
今取り寄せているお米は出荷直前に精米してくれるものなので、それほど味が落ちるということはないのですが、それでもこの時期の新米は別格。まるで別の食べ物のようです。
さっと研ぎ、水加減を少し控えめにして20~30分ほど給水させてからスイッチオン。本当は羽釜などを使ってガスで炊いたほうがいいのでしょうけど、さすがにそこまではできず炊飯器のお世話に。
炊きあがったら10分ほど蒸してからさっとほぐすのですが、この蓋を開ける瞬間からが新米を堪能する至福の時間の始まり。ふわっと立つご飯の香りのなんと甘やかなこと。そしてお米の粒がつやつや光って立っている様子は、たまらなく食欲をそそります。
お茶碗によそったご飯はそれだけで完成品のように美しく魅惑的で、一口ほおばると弾力と柔らかさの絶妙なバランス。もちもちしてるけど微妙に跳ね返りもあり、噛んでいくとご飯そのものの滋味がじんわり広がってきます。
お味噌汁だけ、お気に入りの漬物だけでも十分なくらいの満足感。私は京都・ニシダやの「おらがむら漬け(しば漬け)」と新米のご飯さえあればこの時期はおかずはいらないと思ってしまいます。
またコシヒカリはごはんそのものを味わえるお米なので、冷えても美味しいのが特徴のひとつ。おにぎりにするとまたそのおいしさを味わうことができます。
あまりに美味しいので、新米が出たばかりの時期はこのご飯食べたさに早く家に帰りたくなります。また、お昼もおにぎりを持っていきたいとさえ思ってしまう、そのくらい特別な、別格なものなのです。と言ってお値段は変わりません。年間通して5キロで3,495円(消費税・送料込み/関東地区の場合)。
サイトを検索してみたのですが、2001年から更新されていないので、もし興味を持たれた方がいらした場合のために連絡先を書いておきます。
新潟自然農場
950-3390
新潟県新潟市豊栄早通南一丁目4-7
フリーダイヤル 0120-377-303
tel 025-386-3773
fax 025-386-4004
ところで、イブニング連載のマンガ「おせん」6巻でササニシキとコシヒカリの違いがテーマの章がありました。
ササニシキは粘り、甘さ、香りがどれもさっぱりとしていて、素材の味をきわだたせると言う点でカツオだしや昆布だしをきちんと引いた和食にはぴったり。一方コシヒカリは見た目、粘り、甘さ、香りがどれも百点満点なのだけどそれが仇になって野菜や魚だけの和食よりは脂や濃い味付けのおかずに合う。そういう違いがあるのだそうです。おかずに合わせてお米を選ぶことができたりしたら、最高の贅沢ですね。
参考リンク:
美味しいお米大研究(nikkeibp.jp)
講談社 (2003/06/23)
売り上げランキング: 29,669


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