ホテルメンズプラン好調～男性「おひとりさま」急増中？

以前のエントリで「ホテルのメンズプラン」について書きましたが、その時素朴な疑問として持ったのが「一体どんな人たちがこのプランを利用するんだろう」ということ。
その答が、今週発売のAERA 2005.7.11号記事「孤独だけが男を癒す－『男性お一人様』旅行が静かなブーム」の中にありました。

記事によると、京王プラザホテルは他社に先駆けて2003年7月にメンズシングルプラン「俺の時間」をスタートさせましたが、予想以上の月平均30～50室の販売実績があるとのこと。しかもリピーターが多く、平日でもコンスタントに部屋が埋まるという人気ぶり。

女性向けの「レディースプラン」では様々なオプションサービスが売りになっていることが多いですが、メンズプランではどうも様子が違うようです。
同じく京王プラザホテルでは、当初は６つのオプションを用意していたけれど、利用者の多くは客室での有料放送鑑賞かレストランでの朝食を選んでいたということで、昨年12月に内容一新。空気清浄機にミネラルウォーターを各部屋に準備し、 オプションは有料放送１作品無料またはレストランでの朝食に絞り込みを実施。
同ホテル企画広報担当の両角さんによると「部屋から出ずに、ただぼーっと過ごす人が非常に多いようです」ということで、ご本人も自腹で宿泊してみた時は本やPCを持ち込んだにも関わらず、マッサージチェアに座ってテレビを見ていただけで時間が過ぎてしまったそう。「でも、何もせずただ一人でいただけなのに、心が晴れた気がしました」とも。

他の「おひとり泊まり」常連の方の声「家でも会社でもない未知の場所、日常から切り離された空間で過ごすと心がほっとするんです」が、リピーターの方々の心の内を代表しているように感じました。
そして、これはホテル好きの方なら、男女を問わず共感するところだと思います。
広々とした快適な部屋を独り占めして、好きな時間に好きなように過ごす楽しみ。
一人でバーに足を運び、カウンターでたまたま隣り合わせた人と話がはずんだり。または正反対に一人きりで静かにグラスを傾けたり。無理に他人にペースを合わせることなく、気が済んだらさっと部屋に引き上げて。
そうやって過ごす「非日常空間」での時間は、お金を払ってでも得る価値が十分にあると感じます。
ささやかな日常からのエスケープ、とも言えるでしょうか。

前のエントリで「たまには一人で過ごす休息時間をこそいい設備で充実させる、という発想の男性が増えてくれると何かが変わってきそうな気がします。」と書きましたが、そういう方々が確実に増えてきているのだと、このAERAの記事を読んで実感しました。

最近では熱海ニューフジヤホテルといった観光地のホテルでも、一人客の受け入れをしているそうなので、「ここは」と思ったらダメもとで聞いてみるのもいいかもしれません。

検索してみて出てきた主なシティホテルのメンズプランをご参考に書いておきます。
利用期間に制限がある場合がありますので、リンク先をよくお読みください。また、リンク切れしていた場合はご容赦願います。
［※はAERAで「男性一人様向けホテルプラン」として紹介されていたホテル］

■キャピトル東急ホテル※
メンズエステ付宿泊プラン

■ホテルオークラ東京※
ジェントルタイム

■プリンスホテル系
（AERAには新宿プリンスホテルの情報が掲載されていましたが、webでは詳細が見つけられませんでした)
・広島プリンスホテル
メンズプラン「GENTLE TIME」
・サンシャインシティプリンスホテル
男性限定ご宿泊プランメンズプラン

■京王プラザホテル※
Men's Single Plan 『俺の時間』

■ホテルインターコンチネンタル東京ベイ※
メンズプラン

■ホテルニューオータニ
おとこの革命

■ストリングスホテル東京
メンズ・キュア

■ホテルパンパシフィック横浜
メンズプラン　ひとり利用　Executive Oasis 男性限定

■アグネスホテルアンドアパートメンツ東京
一休.com限定 忙しいあなたに～for men～（DB・シングル利用）

参考リンク：
◆男の「一人時間」楽しんで　ホテルがサービス充実
（asahi.com：2005/02/03）
◆シティホテルは男のサンクチュアリ
（All About Japan for M： 2005/07/06）

関連エントリ：
シティホテルの「メンズプラン」を見てみる（2005/02/24）