海馬を大切にね
先日、とあるところで某ビールメーカーさんが主催するミニセミナーを聞く機会がありました。
約一時間程度のその内容は、前半は酔いのメカニズムの話を中心に、アセトアルデヒド分解酵素量に生まれつき個人差があるという話(実際パッチテストなどもやる)や血中アルコール濃度と酔いの進行状態についてなどで、一気飲みは危険なのでやらないように、という締め。後半は「ビールを美味しく飲もう」というテーマで、おいしいビールの注ぎ方について(ポイントは「いかに泡を立たせるか」)や、ビールを使ったカクテル(パナシェ、レッドアイなど)のご紹介。
講師の方のビールの注ぎ方はとても上手で、泡も美しく、見るからに美味しそうでしたが、それはともかく。
面白かったのは「血中アルコール濃度と酔いの進行状態」の資料。
こちらのものと基本的に同じだったのですが、酔いが進むにつれて最初は大脳新皮質がやられ、次に旧皮質、小脳と進んでいき、最後は延髄へいく、と。
それで酔っていくと最初は抑制が取れるところから始まって、言葉があやしくなり、足がふらつき、最後は寝込んでしまったりするんですね。
で、爽快期→ほろ酔い期→酩酊初期→酩酊期→泥酔期と進む中で、酩酊期では小脳まで来ていて、その次の泥酔期にはどこに来るかというと、これが「海馬」だったんです。
「海馬」は記憶の中枢なので、ここが麻痺すると記憶がなくなる、いわゆる「ブラックアウト」状態が起きるそうです。
飲みすぎるとなぜ記憶がまだらになってしまうのか不思議だったのですが、メカニズムがやっとわかりました。
ってこんなこと今頃言ってるのは私だけかもしれませんが。
と言うか、普通の人は記憶をなくすまでたぶん飲みません。すいません。
飲み過ぎは肝臓に負担をかけるだけでなく、海馬もいじめることになるんですね。
海馬は記憶や認識をつかさどる大事な器官らしいので、これからは大切にしよう、ときっちり意識したいと思います。
飲みすぎそうになった時は、「海馬を大切にね」とでんこちゃん((c)東京電力)風に思い出す、ということで。
ちなみに泥酔期のあとは昏睡期になって、呼吸中枢が麻痺して下手すると死に至ります。そしてそれは急激にアルコールを摂取した時に起きやすいということ、つまり一気飲みが危険なのはそういう理由なんですね。
呼吸中枢が麻痺すると呼吸が止まるというのは、先日全身麻酔をして手術した私には非常に身近に実感できる言葉でした。うーん、こわい。
参考リンク:
お酒と健康ABC辞典(キリンビール公式ウェブサイト)
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コメント
なるほど、そういうことだったのですか。
私もよくお酒は飲むのですが、こういう話を教えていただくと非常にためになります。
なるべく海馬まで影響を及ぼさないようにしなければ。
投稿: degustation | 2005/06/19 20:28
>degustationさん
こんにちは、コメントをありがとうございました。
記憶をなくすと、海馬への影響ももちろんですが、下手すると人間関係にも悪影響を及ぼしているかもしれず、何にしろそこまで飲んでいいことは一つもないわけでして。とほほほ。
ABC辞典にある「自分の適量を、ゆっくりマイペースで」を肝に銘じようと思っております。
投稿: くりおね | 2005/06/20 01:12