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2005/04/22

都立高校新教科に「能」や「狂言」などの伝統文化

「徒然なるままに時間のあるときにPCに向かひて」さんのエントリ「娘は都立高にいれるぞ!(って何年後だよ)
で、東京都教育委員会が都立高校の全201校を対象に、2007年度からの新教科として「日本の伝統・文化(仮称)」の導入を検討していることが紹介されていました。

都立校新教科に「伝統・文化」…能や狂言、茶道と華道(gooニュース)

 「真の国際人となるためには、自国の文化に習熟することが重要」との考えのもと、新教科を「芸術・芸能」「生活」「精神」などの科目に分類する案も出ており、2007年度からの実施を目指す。全国の自治体でも初の試みで、都教委では今春にも、教材開発や学習方法の研究に乗り出す。

 計画案によると、「芸術・芸能」では、能や狂言、和歌、俳句などを学ぶ。生徒に単に体験させるだけでなく、歴史的な背景や価値について深く掘り下げる。「生活」では、郷土料理や地域の祭りを研究。生徒に身近な場所から文化への関心を養うのが目的だ。


「グローバル化が進む国際社会の中では、日本人としての誇りと自覚をはぐくむ教育が必要。日本文化の理解を深めることが、世界各国、各地域の文化を尊敬することにつながる」という都教育委員会のコメント、特に後半はまさにまったくその通り。

能楽なども、興味が全くない訳ではないけれど、敷居を高く感じてなかなか触れる機会がないという人達は若い年代にも多いのではないかと思います。そういう人達にまずは機会を持ってもらう意味でとても意義あることかと。

私の友人の弟さんは、高校生の頃京都への修学旅行の時にたまたま能楽を見たことで、一時期はまりまくったことがあると聞きました。記憶が曖昧で申し訳ないのですが、たしか「衣装がかっこいい」というのがツボだったような気がします。その他にも「舞がきれい」「謡が迫力」「歴史ネタ好き」などいろいろあるでしょう。これも実際観てみてこその感想。

「伝統芸能だけを保護するのか」という批判もあるかもしれませんが、まずは基本として入口を設ける、ということだと理解しています。伝統芸能を知ることで、今まで気にも留めなかったことが新たにわかっていく楽しさを大人だけで独り占めすることもないですよね。(たとえば「番組」という言葉はテレビよりもずっと前に、能舞台で使われていたもの、とか。)

この記事を読んで連想したのが、「形を持つ人が、形を破るのが型破り。形がないのに破れば形無し」という言葉(中村勘三郎さんのasahi.comインタビュー記事によると、無着先生の言葉とのこと)。これは芸事だけにとどまらず、教養や生き方にも通ずると思います。
個性的に生きていくなら、まずは型がどんなものかを知って、その上で破っていく。そういう本来の意味での「型破り」な生き方をしていけるベースを早いうちに提供するのが、大人の務めではないでしょうか。

願わくば、高校生向けに提供したプログラムを大人向けにもどこかで提供していただけると、納税者としてはますますうれしいんですけどね。初心者向け入門として格好のものになっているはずですから、基礎から勉強させていただけるということで。

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コメント

くりおねさん、はじめまして(ですよね?)記事にご紹介くださってありがとうございます。
わたしも、なにしろ朝ドラから狂言に入った人間ですので(笑)ヒトのことは言えないのですが、今回のこの方針には快哉を叫びたくなりました。

勘三郎さんも同じようなことをおっしゃってるんですね。野村萬斎さんも、実はまったく同じことをおっしゃっているんです。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/12/chuuou/gijiroku/007/000920.htm#top
私はこれに非常に共感していまして、やはり何代にも渡ってきちんとした芸を受け継いでいく人たちは違うものだと思ったものです。

ところで銕仙会…妊娠前に、「翁」のチケットを取っておきながら当日風邪でダウン…そんなのばっかりで、能にいまだ縁がありません。最近は狂言にも縁がないけど(とほほ)

ぜひまた遊びにいらしてくださいませ。

投稿: ぶんだば | 2005/04/22 22:50

古典落語のほうが重要だと思う。ただ、落語の場合小学校のカリキュラムから入れていただきたい。

小話のひとつ二つ覚えるだけでその後の人生ずいぶん違うと思いますよ。

投稿: さいもん | 2005/04/23 18:42

>ぶんだばさん
はじめまして、くりおねと申します。
コメントをありがとうございます。
ぶんだばさんは狂言をご覧になるのですね。能を見始めて、狂言も観るようになりましたが、まだまだ初心者です。
今後ともよろしくお願いいたします。

>さいもんさん
古典落語。そうか、うーん、たしかに。
この際高校だけといわず、小中学校にもいろんなジャンルの伝統芸能を授業に取り入れてほしいですね。

実は落語をきちんと生で聴いたことがありません。今年こそは行きたいと思い、寄席経験者の友人に相談中です。

投稿: くりおね | 2005/04/24 23:10

>くりおね姉さま

身体の調子はいかがっスか?
術後の養生は大事っつーのでお気をつけ下さいませ。

ところで、「日本の伝統・文化」を…いーっスにゃ
高校生が修学旅行で海外旅行に行く
(表向きは外国を知るって事らしー)
ケースも増えておるが
海外視察より先に、日本人なんだから
日本のことチョットはかじろーよって感じ。
能・狂言・落語・茶道・華道・和歌…
何でもいーので10代の感覚がフレッシュな時期に
取り入れるんは大変スバラシイのでは?とニシオは思うっス。

投稿: ニシオ | 2005/04/25 14:10

>ニシオさん
コメント&お見舞いのお言葉、ありがとうございます。
おかげさまで体調は良好ですが、まだ少し疲れやすいので、無理しないようにそろりそろりと日々過ごしております。
おっしゃる通り、ジャンルはいろいろあるけど、まずはホンモノに触れる機会を「感覚がフレッシュな時期に」増やすことに意味があるのかなあと感じています。

投稿: くりおね | 2005/04/27 00:29

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