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2005/04/12

子宮筋腫手術体験記 (2)入院初日・2日目(手術2日前、1日前)

入院に当たっての持ち物は、それぞれの病院から案内される内容に従っていただければいいと思うが、私の場合は、身の回り品は前回の経験も鑑みてこんなものを持って行った。
(病院に洗濯機と乾燥機があることを前提として選んだもの。)

・パジャマ(病院で借りることもできるが、今回は2セット自前で持参。また、診察などを考えて前あきのものにする)
・洗面用具
・タオル(4枚)
・歯みがきセット
・シャンプー
・マグカップ(ただの湯飲みではなく、持ち手があるものが便利)
・スリッパ
・下着
・カーディガン(パジャマの上に羽織るため)
・筆記用具
・食器(スプーン大と小、フォーク小、箸。これらはとても役立った。特にスプーンは大小2種類あった方が何かと食事しやすかった)
・生理用ナプキン
・iPod Shuffle(実は入院のために買ったもの。軽くてとてもお役立ち)
・マンガ、本など(マンガは久しぶりに読み返そうと思い成田美名子の「Natural」全11巻と「花よりも花の如く」3巻。書籍は「医者に聞けないことまでわかる 子宮筋腫」と「手術室の中へ」、あと「カウンセリングテクニック入門」など仕事関連を少々)
・やわらかonちゃん(小さい人形。病室にも潤いを・・・)
・食器用ふきん
・ティッシュペーパー(念のため一箱持参)
・靴下
・コットンパフ
<一晩過ごしてみて、翌日持ってきたもらったもの>
・置き時計(一目で時間がわかると便利)
・うすいクッション(病院の枕が高くて眠れず、枕がわりに)

売店で買ったものはテレビ用イヤホン、歯磨き用コップなど。

3/14(月)入院1日目(手術前2日)

10:30
入院受付。大部屋を希望していたが空きがなく、3人部屋となる。
窓際はすでに入っているので、一番通路側のベッドにしてもらう。少しすると看護師さんから病室の説明を受ける。
荷物をほどいていると、別の看護師さんから病棟と入院生活について別室で説明。
身長、体重、血圧、体温、脈拍、肺活量、呼吸止め時間の測定。
既往症、アレルギーの確認。腹膜炎手術のことを伝える。
今後の入院生活について、「入院治療計画書」をもとに予定を説明される。
開腹手術の場合、手術後10日で退院というのがここでは一般的らしい。
安静度、食事、清潔、排泄、点滴注射、内服、処置、説明指導等の項目について毎日どのようなことが予定されるか一覧になっており、わかりやすく助かった。
担当医はチームで4人。今日は主治医からの手術説明、薬剤師からのヒアリングがある以外は特に予定はない。
夜、下剤の内服がある。手術は16日12:30の予定とのこと。
説明後、「入院治療計画書」にサイン。

12:00
昼食。

PIC_0001ご飯、大根の味噌汁、きんき煮付け、じゃがいもとグリーンピースの煮物、青菜のおひたし、お菓子(いちごマシュマロとチョコマシュマロ)

食事を取ると眠くなり、そのままベッドでしばらく休む。
その後、用意しておくように言われた手術用備品(紙おむつ、T-パンツ、腹帯)を売店で購入。(T-パンツとは、使い捨ての手術時用下着)
また手術中に静脈血栓症(いわゆる「エコノミー症候群」)防止のため圧迫ストッキングを着用することになっており、そのためのサイズを看護師さんに計ってもらう。これは15年前にはなかったこと。

16:00
同室の人は今日手術だったらしく、ストレッチャーで戻ってくる。部屋の中が少々慌ただしくなり、自分も二日後にはこうなるのか、と思いながらぼんやりしている。

16:40
担当医の一人D先生(女性)がベッドに挨拶に来る。

16:55
薬剤師さんがベッドに来て、これまでの薬のトラブルやアレルギーなどについてヒアリング。

17:00
説明同席のため、夫が来る。

17:20
D先生からMRI画像を使い、症状と手術についての説明。
手術は1時間半から2時間程度だが、前後計1時間程度麻酔などの準備時間があるため、手術室に入ってから戻ってくるまで3~4時間程度。戻ってから家族に手術について説明するため、その時には病棟にいてほしい。
摘出した腫瘍をデジカメに撮りたいという申し出はOK。
麻酔は全身麻酔硬膜外麻酔を併用する。詳しくは翌日麻酔医からも説明があるということで、「麻酔を受ける人のために」という冊子を渡される。
子宮全摘出に比べると出血と感染という点でリスクは高くなるが、抗生剤により対処する。
出血が多量だった場合は事前に取っておいた自己血を輸血する。
合併症として腸閉塞および肺血栓症の可能性があり、それを防ぐため手術後できるだけ早く体を動かすこと、圧迫ストッキングの着用および手術直後に足マッサージ器を使用する。
また、子宮の前後にある臓器(膀胱、直腸)への損傷がないよう万全を尽くす。
以上の説明を受け、「説明・同意書」「輸血および血漿分画製剤の投与に関する同意書」にサイン。

18:20
担当医チームのB先生、C先生、D先生、同室の患者への回診時にベッドに寄り挨拶。

18:30
夕食。

PIC_0003三色ご飯(牛肉そぼろ、いんげん、卵)、レバーと野菜のピリ辛炒め、お吸い物(麸、とろろこんぶ)

19:25
看護師さんから下剤が渡される。ヨーデルS錠80mg。明日の分も2錠。

21:55
下剤を服用し、就寝。

病棟は妊婦さんとそれ以外の患者さん、半々といったところ。全体的に穏やかで静か。
何をしている訳でもないが、淡々と時間が過ぎていく。

3/15(火)入院2日目(手術前1日)
翌日の手術に向けて準備や処置があり、少々緊張しながら慌ただしく一日が過ぎていく。

夜中は熟睡できず。

6:00
起床の放送があるが、検温がある訳でなく、無理に起きなくてもかまわない様子。

7:30
朝食の時間になり、起き出す。

朝食
食パン、ロールパン、マーガリン、ソーセージと野菜のソテー、牛乳(苦手なので残す)。

病室のすぐ近くに電子レンジやオーブントースターのある部屋があり、トーストを作るのに便利だった。
このあとは特にやることはなく、休養。夜熟睡できなかったためか、よく眠れる。

空いている隣のベッドに明日手術の方が入った様子。

11:45
昼食。

PIC_0005ご飯、お吸い物(麸、青菜)、サバの塩焼き、煮物(ふき、ニンジン、さやえんどう)、オレンジ

13:45
D先生訪問。以前腹膜炎で開腹手術したあと化膿したため切開し、ケロイドになった部分を切除して縫合する手術をしていたことを伝えてなかったことを思い出し、経緯を話す。腹部を見てもらい、今回はこの傷を切り取るような感じで開くので傷は一本になると説明される。てっきり傷が増えるかと思っていたので、安心。
血液検査のため一本採血。

14:50
準備していた手術用物品を看護師さんに渡す。

14:55
教授回診。果たして「白い巨塔」のようなものなのかと思いきや、教授一人にドクター3名のこじんまりとしたものだった。私の主治医グループからはD先生が説明。「アペ」という単語が聞こえたので、以前の腹膜炎のことも伝えているのかな、と推測。教授からは「明日ですね。大丈夫ですから。」程度のコメント。まあこんなものでしょう。

15:00
看護師さん来訪。体温・脈拍測定。排尿/排便回数および食事摂取状況の確認。

15:35
下腹部を電気カミソリで剃毛。手術時の雑菌侵入を防ぐための処置。
剃毛後シャワー。

17:15
時間が余ってるので、洗濯機&乾燥機を使ってみる。

17:50
夕食。翌日の手術に備えて低残滓食(ていざんししょく・繊維の少ない食事)が出る。

PIC_0007全粥、トマトスープ、焼鮭、かつお節みそ、ほうじ茶

18:20
麻酔科E研修医来訪。麻酔についての説明。使用する麻酔の種類(全身麻酔硬膜外麻酔)の内容と危険性、起こりうる合併症などについて。全身麻酔の場合人工呼吸のチューブを気管に入れるため、喉の違和感が残る場合があるが2~3日で消えるという。
明日麻酔前投薬として、肩に筋肉注射をされること。また、手術12時間前つまり0時以降は絶飲絶食。
「説明・同意書」にサイン。

麻酔に関しては「手術室の中へ」を熟読していたので特に質問はなかったが、手術時は麻酔医の先生は何人くらいいるのかと聞いてみたところ、「私の他にもベテランの先生がもう一人いらっしゃいます」との回答。

「手術室の中へ」は手術前の処置や準備についても細かく書いてあり、非常に心強かった。

18:35
B先生、D先生来訪。「がんばりましょうっ」と妙に明るいB先生。こういうキャラの人だったのか。

18:45
看護師さん来訪。術前の睡眠確保のための安定剤(ベンザリン錠5mg)を処方。21:00~21:30くらいに飲んでくださいとの指示。

21:00
下剤服用。
救命病棟24時」をベッドで見る。手術前日に見る病院もののドラマというのも妙に生々しい。
洋ちゃんの看護師姿になんだかずいぶんなごまされた。

21:35
安定剤服用。

21:55
就寝。

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コメント

ううむ。
「手術前夜」って読んでるだけで緊張感が高まってきます。自分ならとてもこんなに冷静ではいられないかと。

投稿: 山口 浩 | 2005/04/13 00:12

>山口浩さん
コメントをありがとうございます。
さすがに手術前日は、本人もそれなりに不安だったり緊張したりしていたのですが、開腹手術が二度目というのと、事前にある程度知識を得ていたので、何とか落ち着けていたのかと思います。あとは「救命病棟24時」の大泉洋さんになごませていただけました。手術が水曜だったのはそういう意味でラッキーだったかもしれません。

投稿: くりおね | 2005/04/13 22:45

こんにちは。

TEAM-NACSからここにたどり着きました。
12月2日に子宮筋腫の手術を受けます。
このココログを読ませていただいて、とても参考になります。「救命病棟24時」のDVDを買ってしまいました。
病院で見ようと思います。

ありがとうございました。

投稿: Hiro | 2005/11/26 23:36

>Hiroさん
はじめまして、くりおねと申します。
コメントをいただき、ありがとうございます。

直近で筋腫の手術を予定されているのですね。私の記事の内容が少しでも何かのお役に立てればうれしいです。
また、「救命病棟24時」のDVDも買われたのですね。私が入院していた時はリアルタイムで放送していたので、病院のベッドで見る看護師姿の大泉さんに私はかなり気持ちを和らげてもらえました。Hiroさんも「佐倉看護師」から力をもらえるといいなあ、と思っています。

Hiroさんが快癒されることをお祈りしています。

投稿: くりおね | 2005/11/27 22:20

こんにちは。
12月14日、無事退院しました。
入院中、就寝前に救命病棟24時を1話ずつ見て、退院前日の夜に特典映像を最後まで見まして、和んだ気持ちで退院することができました。看護師姿の大泉洋さん、いいですねー。私はTVでの放送のときは全く見ていなかったので、見られて幸せでした。大泉さんファンの妹も毎日見舞いに来てくれたので、(病院が彼女の職場の近くなので)毎日洋ちゃんの話をしていました。
まだ痛みが取れないので多少不安ではありますが、そのうち以前と同じように動けるようになる日がくることを楽しみにしています。

では。

投稿: Hiro | 2005/12/16 10:34

>Hiroさん
こんにちは。
退院おめでとうございます。手術が成功して本当によかったです。洋ちゃんの看護師姿のリラックス効果絶大、というところでしょうか。
入院前と比べて体力が落ちたりしていますので、大事にしながらあせらずゆっくり回復へ向けてお過ごし下さい。

投稿: くりおね | 2005/12/17 00:28

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