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2005/04/13

子宮筋腫手術体験記 (3)入院3日目(手術当日)

いよいよ手術日。
朝から浣腸、点滴、注射など次々と処置が予定されている。
一日が終わる頃には手術も無事終わっていてくれますように。

3/16(水)入院3日目(手術当日)
安定剤のおかげでぐっすり眠る。朝も意識がまだぼんやり。

6:00
起床の放送。

7:10
浣腸。看護師さんには「できるだけ我慢してください」と言われ、「手術室の中へ」で10分は我慢するように指示された、とあったので、最低10分を目標に耐えてみる。10分経過したところでトイレに行き、看護師さんを呼んで見てもらうが不十分らしい。このあと様子を見て、出方が不十分な場合は再度浣腸しますと言われてぞっとする。それだけは勘弁してほしい。

また、爪をチェックされて「マニキュアを落として下さい。長さもまだ長いので、短くして」と指示される。トップコートだけならかまわないかと勝手に思っていたのだが、素爪にしないとだめらしい。麻酔から覚醒する時自分を掻きむしることもあるらしく、爪が長いと傷をつけてしまうため、あまり長いと麻酔科医が手術室に入室させてくれないそうだ。ここまで来てそんな訳にはいかない。夫に連絡して、家からネイルファイル(爪専用やすり)を持ってきてもらうことに。8時に売店が開いたら、エナメルリムーバーも買ってこないと。

7:45
シャワー。

8:50
A先生、D先生来訪。

手術時は当然のことながらアクセサリー不可のため、ピアスをはずす。しばしのお別れ。
ちなみに顔色を見ながら患者の状態を見るためメイクも落とすよう言われるが、お隣のベッドの方はアートメイクで眉を入れていたらしく、「いや、これはアートメイクなので」と看護師さんに説明していた。
少々ぼんやりしている。絶食のためか、浣腸による腹痛のためか、安定剤のためか。

9:10
再度トイレへ。

9:25
看護師さん来訪。体温・血圧測定。
ひざ下の圧迫ストッキング着用。ストッキングははくのにかなり力がいるので点滴をつけてしまうとやりにくいから、早いうちがいいですよ、というアドバイスを受けて。たしかにかなり力がいる。スリムウオークの3倍くらいか。

9:40
F先生来訪。点滴スタート。

P1000253-1この点滴が手術中とその後数日間使い続ける補給路になる。
手首に患者番号とフルネームが書かれたラベルが巻かれる。患者気分が高まる。

10:45
再々度トイレへ。どうやらこれで完了した様子。ほっとする。
トイレに行くのに点滴をがらがら引きながら、しばらくこれが続くんだなあと思う。

10:50
夫が来る。
急いで爪をやすりで短くしていく。手術直前にこんなことをしているなんて、どうにもマヌケな図だ。

11:20
看護師さんより「もうすぐ手術室から呼び出しされます」とのお知らせ。いよいよだ。

11:50
トイレを済ませて病棟の診察室に。
ストレッチャーに乗って、右肩に麻酔前の筋肉注射を打たれる。これが痛いの何の。「あぎゃぎゃぎゃぎゃあ~っ」と心の中で叫んでいた。注入後もまれるのがまた痛い。入院中一番の痛み。
注射を済ませたらまた病室に戻れると思っていたら、もうこのまま手術室に向かうと言う。看護師さんが夫を呼んでくる。診察室に来た夫に「このまま行くんだって。デジカメ持ってきて。」とお願い。手術直前というのにこの冷静さは何なんだと我ながら思う。

12:10
中央棟の手術室へ移動。エレベーター前の自動ドアで家族とはお別れ。
P1000269-1
手術部の患者控室に着き、病棟看護師と手術室看護師の間で申し送りがされる。氏名の確認。
ストレッチャーに寝たまま自分のパジャマと下着を脱ぎ、術衣に着替えてあたたかい台を経由して手術用ストレッチャーに移動。
手術室看護師さん2名が「○○と言います。これから××さん(私の名前)をお世話させていただきます」と挨拶。
手術室に向かう廊下はさんさんと陽がさしていて、なんだか自分がこれから体を切られるなんて実感がわきにくい。

最初は9番手術室に入ったが、「変更です」と4番手術室に運び直される。少しすると人が次々と入ってくる。麻酔科医の先生に硬膜外麻酔のため横を向いて体を丸めるように指示され、エビ状に。最初に局所麻酔の注射を腰に打たれる。少し痛い。研修医に指示する声が聞こえる。うーん、ある意味練習台か。大学病院だからしょうがないけど。「これからチューブを入れますので、気持ち悪くなったら言ってください」と言われるが、少し圧迫感があった程度。
その後あおむけになり、「麻酔を入れます。眠くなりますよ」と言われ、「ふうん」と思った瞬間には眠っていた。

「手術室の中へ」によると、眠ったあとに口から気管チューブを入れ、尿管に導尿用のカテーテルを挿入しているらしいが、当然本人は記憶はない。

次に目が覚めた時には終わっていた。気管チューブは抜けている。「××さん、終わりましたよ。わかりますか」と言われ、「はい」と言おうとして喉がものすごくイガイガしていることに気付く。痰がからんでいるような感触で、「痰が、痰が」と言いながらウガウガしていた。また、おそろしく寒くて、「寒い、寒い」と言ってしまう。そのうち体が震えてきて、ストレッチャーの上でガタガタしながら自分の病室に戻り、電気毛布の入ったベッドに入ってようやく暖まってきた。足にはマッサージ器がつけられ、しゅこー、しゅこーと定期的に収縮を繰り返す。思ったより圧力が強い。
意識はなんだか朦朧としている。向こうで交わされている会話の内容はよくわからない。夫がいるのはわかり、「わかる?」と呼びかけられると「うー」とかすかに返事はできるのだが、なにせぼんやりしていて会話をする気力がない。うんうんうなづいて、ちゃんとわかってるよ、意識あるよ、と伝えるのが精一杯。
硬膜外麻酔のおかげか、傷口の痛みはまったくない。
傷は縦でへそ下15センチ程度。中は溶ける糸で縫い、傷の外側をステープルで止めている。その上に保護用のジェルで膜を作り、腹帯でカバー。

病室のベッドでは、

・酸素マスク
・心電図
・点滴(後に輸血も)
・硬膜外麻酔注入器
・バルーンカテーテル(導尿)
・足マッサージ器

などつながれた状態。

以下夫が記録してくれていた内容。

16:45
手術終了。病室へ戻る。
D先生から家族に手術について報告。
筋腫は1070g。赤ちゃんの頭くらいの大きさ。筋腫切除は予定通りだったが、腸の癒着がひどく、癒着をはがすのに予定より1時間多く時間がかかった。600ccの出血があったが、手術中の輸血はなし。
筋腫の写真を見る

17:45
自己血の輸血開始。血圧・体温測定。
P1000284-1

17:55
血圧・体温測定。

18:10
A先生、D先生回診。

18:15
血圧測定。

18:45
体温・血圧測定。体温多少高い。血圧は問題なし。手術あとの創(きず)のチェック。

19:20
体温・血圧測定。酸素マスクをはずす。輸血終了。

19:28
熱が少しあるため氷枕をする。

夜間何回か体温と血圧を測定される。体温が高いため脇の下に氷を入れて冷やす。
眠ったり眠らなかったり、うとうとしながら一晩過ぎ、夜が明ける。

参考リンク:
腸の癒着とその対処の参考に。
腹腔鏡下腸管癒着剥離術(今治市医師会市民病院ホームページ)

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コメント

私は4月16日に子宮筋腫手術 しました 手術の施工はほぼ同じです
異うのは浣腸では無く前日に下剤を飲みました
あと私は手術室まで徒歩でした

手術後はICUでした
今は3日目で 点滴も背中から入れてる痛み止の薬も終わってしまい 痛むので錠剤を貰って呑みました ようやくきいてきたのか痛みは収まりましたが 汗をかいたり暑かったり 足が冷たくなったりと中々眠れません
4日目からの様子がきになります

投稿: 小桜子 | 2010/04/19 02:08

>小桜子さん
コメントをありがとうございます。先日手術されたばかりで、入院中なのですね。手術お疲れさまでした。
回復までまだ時間がかかるかもしれませんが、快癒をお祈りしています。どうかお大事に。

投稿: くりおね | 2010/04/19 22:42

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