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2005/02/23

さぬきうどんブームの火付け人・田尾さんのインタビュー記事

私がうどん派であることは、別記事「ビバ 駅そば・うどん」でも書き、以前「今月のさぬきうどん」という不定期記事を書いていたことでもご理解いただけると思いますが、元々わざわざ派閥を名乗るほどうどんオンリーではなく、基本的に麺類はどれも好きだったんです。
その私を決定的にうどん派、正確に言えば「さぬきうどん派」にした張本人が、麵通団団長の田尾さんでした。

「麵通団って何?」という方に少々補足すると、香川県で発行されているタウン誌「タウン情報かがわ」に過去連載されていた「ゲリラうどん通ごっこ」というコラムが発信地です。山奥や田んぼの真ん中さらには住宅地のど真ん中やパチンコ屋の駐車場など、およそ信じられないロケーションにある、主に製麺所つきうどん屋さんを探訪。そこへ行く道のりとうどんの味について書かれたコラムでうどん屋さんを探し、実際行っていたメンバーが「麵通団」と名乗っていたのです。
この「ゲリラうどん通ごっこ」が「恐るべきさぬきうどん」というタイトルで単行本として発行されると、まず香川県内で火がつき、この本片手にうどん屋めぐりをする若者が続出。そして全国区になり今に至る、ということで。

私はたまたま本屋さんで文庫になった「恐るべきさぬきうどん」を手にとったのが運のツキ。讃岐弁と何やらあやしげな登場人物(「パロットのマスター」って何ですか一体(笑))同志の会話、お決まりのフレーズ(例:「いかねばならぬタコねばならぬ」)、そしてうどんの表現(麵とダシの関係を競馬の馬にたとえたのはグルメ本多しと言えどもこれだけでしょう)、「ううう、うまひー」という率直な美味しさの伝わる言葉。すべてが面白すぎて何度も読み返し、行ったこともないのに「山越」や「中村」、「がもう」や「山北」の名前はしっかりインプットされ、そこのうどんの特徴まで記憶してしまったのです。なんという、「恐るべき」本。

今では「はなまるうどん」などのセルフのさぬきうどんチェーン店は全国に広がっています。このさぬきうどんブームの火付け役張本人・田尾さんの現職は四国学院大学教授。
彼のキャリアについてのインタビューが「キャリアガイダンス.net」に掲載されていました。

「最前線!職業人インタビュー vol.22 前編」(2005年2月21日掲載)
“人を動かすアイデア開発のノウハウで社会で“使える”人材を育てる

持っている授業は1年生対象の「アイデア開発論」、2年生以上に「人材活用論」「観光マネジメント論」「観光政策論」「カルチュラル・マネジメント概論」など。
アイデアは生み出す手法があり、その生み出したアイデアをどう活かしていくか、というかなり実践的な授業をやっているようです。

学問とはいえ、過去の編さんではないんです。今から何がやれるのか、という観点だけ。第一、私自身そういった類の文献を研究しているわけではないし、観光政策にしても行政が過去、何をしてきたかといったことに突っ込んで明らかにしていこうとは思っていません。自分が情報誌の編集を通して、試行錯誤しながら実践の中で成果を上げてきたことを体系づけて教えている、といったところですね 。

そして、ポイントになることについてこのように述べています。
情報誌をつくっていた時はどうすれば人を動かせるのか、ということを念頭にスタッフを指導していたわけですが、常に「誰をどうしたいのか」ということを問うていました。そこをあいまいにして成果物をつくり始めるから、中途半端なものになったり、代替案が出てきた時に選べなくなるんです。ですから、何か企画をつくり始める時は、まず「今からやろうとしていることは、誰をどうすることか」ということを全員で合意して確定させる。そこを突き詰めていくことで、人を動かす迫力をもった仕掛けができるようになるんです。

このあたりはタウン誌編集長をやっていたときの経験を暗黙知から形式知にして伝えている、ということと理解しました。
まだ前編の掲載ですが、田尾さんが出ていたのがうれしくて記事にしてしまった次第です。

また、どうでしょう仲間の「賽は投げられた」さんでも田尾さんの文章の面白さについてこのように取り上げています。

ただ、いつものごとく途中に、著者と周りの人間による「ボケ」と「ツッコミ」が乱れ飛ぶ文体で、呼んでいて笑いが止まらない。これはうどん屋の紹介でも同じで、うどんや店の紹介よりも、そこに至るまでの全然関係の無い話のやり取りが絶妙なのである。

そう、本編よりはるかに長い前フリが実に面白いんですね。そのあたりどうでしょうとの共通点である、と「賽は投げられた」の管理人K_Sさんは書かれています。御意。

さて、実は東京でこの田尾さんプロデュースのさぬきうどんが食べられるお店があります。その名も「東京麵通団」。実はまだ行っていないんですが、噂の「半熟卵天」(半熟玉子の天ぷら)がトッピングとして食べられるとあっては、いつかきっと行かねばならぬわけでして。

書いてるうちにモーレツにさぬきうどんが食べたくなってきました。よし、今日は駅うどんだ。釜玉*にしようっと。

*注:釜玉→釜あげうどんに溶いた生玉子を混ぜる、言わば「和風カルボナーラ」。

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コメント

「東京麵通団」、初めて知りました。なんだかそそるサイトですね。私はにしんそばLOVE!ですが、讃岐うどんは未体験ゾーンです。これは行かねば。

投稿: 山口 浩 | 2005/02/23 19:17

>山口浩さん
「東京麺通団」、ここでも団長節が炸裂してます。「恐るべきさぬきうどん」は一冊丸々こんな調子なので、どんな本かご想像いただけるかと思います。
メニューも香川のさぬきうどん店そのまんま(おそらくおでんは味噌で食べると思います)。もし行かれたらぜひ感想をお聞かせくださいませ。

投稿: くりおね | 2005/02/24 00:35

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