TV 「私の愛したオフィスキュー」
元日の夜11時45分、ひっそりと静まり返った北海道・遠軽にて、HBC放映の「私の愛したオフィスキュー」を見る。
7月に同じくHBCで特集「ヒミツの大泉洋!ナックスの真実」をやった時は、中心人物は大泉洋だったが、今回はNACSのメンバーたちが所属する事務所・OFFICE CUEの社長、「ミスター」こと鈴井貴之と、副社長の「副社」こと鈴井亜由美を中心に追いかけていく。
<以下内容について触れていますので、未見の方はご注意ください>
記憶と印象に残っているシーンを中心に、ふり返ってみる。順番が入れ替わっているかもしれないが、一度しか見ていないのでそこはご容赦願いたい。
有志で開催した壮行会の席で思わず涙ぐむミスターの顔で、番組は始まる。そして、旭川で開催されたファン向けのイベント・CUEドリームジャンボリーで韓国行きと2005年のTEAM-NACS全国公演を発表する様子に続く。
場面変わって、OFFICE CUE事務所で鈴井夫妻が話す。
苦労して二人で始めた事務所が今やタレントを多数抱える所帯となった。そして、今こそ外に出て新しく吸収する時期だと。
自分は気が小さいからなかなか決断できないが、その背中を押すのが副社なんだ、とミスターは言う。
自分だって不安だ、と副社。でも、こんなチャンスは逃してはいけない、そのためにがんばる時なんだ、と。
大泉洋プロデュースの「本日のスープカレーのスープ」を使って、大泉洋本人が作ったスープカレーを社長室に持ち込む。おいしいよ、彼が作った料理で初めておいしいものだ、とミスター。この人ふだんは僕の事絶対ほめないんですよ、と大泉洋。そうなのか、ほめないのか。それは私にとってなぜかとても意外だった。
次に、今年の全国公演「COMPOSER~響き続ける旋律の調べ」の準備に入っているTEAM-NACSリーダー森崎が映る。
ベートーベンなどクラシックの世界を描くものになるという。札幌交響楽団(札響)のリハーサルを見学する機会に恵まれ、コンサートマスターにインタビュー。どんな物語が彼の中に紡がれていくのか。5人の新たな挑戦。
出発が近づき、次々とミスターを送るイベントが催される。札幌厚生年金会館で行われた「 ミスター韓国留学壮行会」。内輪の壮行会(ここに出席した嬉野・藤村両ディレクターのこの文章で、冒頭のミスターの涙の意味がよくわかる)。そしてOFFICE CUE社内の壮行会。みんなで歌う「本日のスープ」。ミスターの旅立ちがいよいよ現実味を帯びてくる時間。
東京国際映画祭。六本木ヒルズに用意された赤絨毯の上を歩く大泉洋とミスター。大きな声援。たくさんのフラッシュ。出品作「銀のエンゼル」トークセッションで語るミスター。
その「銀のエンゼル」を少しでも多くの地元の人たちに観てもらうため、開催する上映会。フィルムとタレントを持ち込んで行うという。シゲ(佐藤重幸)、洋ちゃん(大泉洋)、オクラホマのトークショー。それを支える会館、ボランティアの人たちのOFFICE CUEへの期待と熱い思い。
「銀のエンゼル」は10年前には決して思いつかなかったストーリーだとミスターは言う。結婚して、子どもが産まれて、家族を持った今だからこそ書けた話だと。そして、あの中に出てくる主人公はまんま自分なんだ、もっと家族と話せよ、というのは自分に向けて言ってるんだ、と。
韓国出発の朝。渋谷のホテルでのNACSメンバーと副社が見送る中、ミスターは旅立つ。空港で読む副社からの手紙。「しんどかったら、1年と言わずにすぐに帰っておいで、って。僕の事一番知ってるから、こんな風に言われると意地でも帰って来ないって。」「ホテルの封筒と便箋ってのが、らしいよね。先に起きてたから、きっと、僕が寝ている横で書いてたんだよね」
大泉洋出演のお台場でのトークショー。3000人近くを集めたという。大きな盛り上がり。「でもあそこ(通路)を通っていく人たちは、『誰これ』って顔してるんだよ」。ローカルの星ゆえの台詞?
今度の大泉洋の東京キー局連続ドラマの仕事。初めてのキー局、初めてのレギュラー。
こわい。緊張する。うれしい、というより「うわー」という気分。それは変わらないんだよね、と言う。
彼にとっても、ミスターと同じように大きな挑戦なのだ。
OFFICE CUE紅一点タレント・小橋亜紀の語りで進められるこの番組。(彼女はフリーでラジオのパーソナリティをやっていたのをミスターに声をかけられてOFFICE CUEに入った、というのを私は今回初めて知った)
ミスターをはじめとする事務所の仲間への思いやり、フロントに立つ鈴井・大泉両名を応援する心意気をしのばせながらの暖かいナレーションだった。
2005年、ひとまわりもふたまわりも大きくなった鈴井・大泉の両名、そしてNACSメンバーがいることを期待しよう。そこにたどりつけるよう、応援していこう。心から、そう思う。
1/23追記:
「ちゃばのさと」さんで、私よりはるかに詳細かつ正確に放映内容を書かれています。もっときちんと知りたい方はそちらもぜひどうぞ。
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