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2005/01/19

能楽関連トピックス~大倉正之助さん、一噌幸弘さん、「花よりも花の如く」新刊

お能関係で三つほどの話題を。

1/9(日)22:00から放映された「ソロモンの王宮」で、能囃子方・大倉正之助さんを特集。

(詳細はテレビ東京「ソロモンの王宮」公式ホームページをご覧ください。)

たまたま新聞のテレビ欄に「能囃子方・大鼓奏者」という文字を見つけ、遠征先の大阪のホテルで見ました。
能楽ビギナーの私には、
・大鼓(おおつづみ)はその都度自分で組み立てている
・その構造(部品は桜の木をくりぬき蒔絵が施された胴、馬革を鉄製の輪に張り漆などで装飾が施されている革、組み立てる麻紐の調緒(しらべお)の3つのみ)
・大鼓は舞台のリズムを創り出す大事なパート
といった基本的な話がとても勉強になりました。

また普通は指と手のひらにカバーをつけて打つ大鼓を素手で打ち続けていること、どのようにこの道を極めていったのか、自然の中での演奏、長い歴史を持つ太鼓専門店との出会い、バイクと大鼓の共通点等々、一見形式にこだわらないようですべてが大鼓を打つことに収斂されていく「達人のすごみ」を感じる内容でした。
ラストの宝生能楽堂での演奏は、「もっと長く見せてほしい」と思うくらいの迫力。
これから能楽堂に足を運ぶ時の楽しみが、またひとつ増えました。

世田谷パブリックシアターで能囃子のコンサート開催

伝えたい、能囃子の魅力 笛の一噌幸弘さん(asahi.com)

たまたまasahi.comを見ていたら、こんな記事を見つけました。
やっぱり興味を持っていると、意識のアンテナも自然と向きますね。

プログラムは笛独奏「再破」と、能囃子「盤渉楽」「道成寺 乱拍子 急の舞」「早舞 クツロギ舞返し」。大倉源次郎(小鼓)、亀井広忠(大鼓)、金春国和(太鼓)と中堅若手の実力者が顔をそろえる。「同世代で最も信頼している人たち。一緒に演奏していると、触発され、イメージが広がります」

ゲストに和太鼓奏者、林英哲さんを迎えて新曲も披露とのこと。

「花よりも花の如く」第三巻、2月5日発売

成田美名子さんの能楽マンガ「花よりも花の如く」の最新刊がもうすぐ発売です。
二人静」「石橋(しゃっきょう)」「淡路」といった曲に次々と挑戦する主人公・憲人の奮闘やいかに。
s-book.comでは、こちらから第一巻の試し読みができます。
一話丸々載っているわけではありませんが、絵の雰囲気などぜひご覧くださいませ。

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コメント

夕べはお会いできて嬉しかったです。
そう言えば、「花よりも~」そろそろ新刊が出るんでよね。
楽しみです。

投稿: 静(しず) | 2005/01/29 14:15

>静さん
コメントをありがとうございます。
こちらこそ金曜はありがとうございました。
「花よりも花の如く」、静さんも読まれるんですね。新刊、とても楽しみです。

投稿: くりおね | 2005/01/30 23:06

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