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2005/01/07

MOVIE 「銀のエンゼル」

北海道を舞台に撮った映画を、北海道で見る。
思えばなんてぜいたくなことなんだろう。
「水曜どうでしょう」のミスターこと鈴井貴之監督最新作、「銀のエンゼル」を、札幌駅直結のシネコン・札幌シネマフロンティアで観てきた。
※札幌シネマフロンティアでの上映は1月7日(金)迄

「一番寒い北海道から贈る、一番あったかい感動ムービー」というコピーが、この映画をとても雄弁に語ってくれている。(「感動」という言葉をこういうところで使うのは、正直あまり好きではないので、「感動」を抜いて「一番あったかいムービー」にしてくれると個人的にはベストなのだが、まあそれはともかく。)
雪虫が舞う初冬から雪が一面を覆うまでの間のささやかな、でも本人たちにはとても大きなできごとの数々が、ぽつりと立つコンビニを舞台に起きていく。出会いと別れ。いさかいと和解。新しい小さな挑戦。再発見。

主役のコンビニ店主を演じる小日向文世さんは、この手のどこか情けないお父さん役が失礼ながらとてもよく似合う。
明るく元気な配送トラック運転手の大泉洋さんは、ふだんのイメージにとても近くて自然。夜勤の店員役の西島秀俊さんもつかみどころのないこの役そのままのたたずまい。
オフィスキューの仲間たち(佐藤重幸、安田顕、森崎博之)も登場。まるで「宅八郎」のような風貌のシゲ(佐藤重幸)があたためたバナナをうまそうに食べる姿、ヤスケン(安田顕)のアクロバティックな変態教師ぶりには大笑い。

そして何より、白い雪におおわれた、北海道の冬の風景が、とてもいい。
木々と雪しかない道をひたすら歩く人物たち。白い道を、ただ、歩く。
遠くに見える斜里岳。雪の中続く二本の単線のレール。
見ているだけでも寒い、そんな風景がそのまま切り取られて、その中で生きている人たちの白い息が見えてくるような映像。

“なまらしばれる”(とても寒い)こんな冬の夜、観終わったあとに身近な人に少しだけたくさん話しかけたくなる、そんな作品。
ストーリーやキャストなどの詳細については、公式ホームページでどうぞ。

2/4追記:
IT media モバイルの「Movie & Mobile」というコーナーで「銀のエンゼル」が紹介されました。

Mobile&Movie 第148回:銀のエンゼル「ダメ~? 頼むよ~」

確かに随所に携帯を使うシーンがありましたね。
記事では店主が深夜シフトを苦労して頼む様子が取り上げられていますが、私がこの映画で携帯とからんで印象的なのは、何と言っても深夜の店内で延々と携帯で彼氏とケンカしつづける女でしょう。役名もずばり「携帯の女」だし(笑)。

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コメント

はじめまして。
トラックバックさせていただいちゃいました。
実は『水曜どうでしょう』は未見のワタシなのですが、機会があって『銀のエンゼル』は拝見していたのです。
ホント、あったかい映画でしたね。
今後の鈴井監督の動向に注目せねば!と思わされました。

また、遊びに来たいと思いますのでよろしくお願いします

投稿: ワカナ | 2005/01/07 11:39

>ワカナさん
はじめまして。くりおねと申します。
コメントとトラックバックをありがとうございました。
私は「水曜どうでしょう」から入ったクチですが、「どうでしょう」とは全然違った面を映画で見ることができました。
鈴井監督は今韓国に映画留学していますが、帰国してからどんな作品を作るのか、とても楽しみです。
今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: くりおね | 2005/01/08 23:27

あのHOTバナナには真剣に興味津々でした(笑)西島さんもイイカンジでしたし。この映画を寒い北海道でみたら、もっと楽しめただろうな~羨ましいです。

投稿: chishi | 2005/01/23 01:07

>chishiさん
こんにちは、くりおねと申します。
コメントとトラックバックをありがとうございました。
HOTバナナ、なんだかおいしそうでしたよねー。自宅で試してみようかと思ってしまうくらいに。でもあれはきっと、コンビニであたためさせて店員さんの反応を見るのも味に含まれているんでしょうね。

投稿: くりおね | 2005/01/24 23:04

はじめまして。
「あったかい」映画でした。舞台が北海道の雪景色だったのが余計に、それを感じさせた気もします。
ところで、「感動」という言葉を使うのが好きではないとの御意見には同じ思いです。映画の宣伝としては安易に過ぎると言うか…逆に醒めてしまったりします。

投稿: 哲人30号 | 2005/01/29 23:31

>哲人30号さん
はじめまして。くりおねと申します。
コメントとトラックバックをありがとうございました。

本当に、「あったかい」映画なんですよね。主役を演じた小日向さんの雰囲気もあるし、光の使い方が全編を通して「あったかさ」をかもし出しているような気もします。

「感動」はこちらが勝手にするものだから、作り手から持ち出しちゃ反則じゃないの、と思ってしまう私です。ご賛同感謝です。

今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: くりおね | 2005/02/02 23:07

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