MOVIE 「スクール・ウォーズ/HERO」
「アンタの先生はアンタを見捨てなかった」
彼がもうダメだ、とあきらめようとしたその時の妻のこの言葉が、その後彼を支え、そして奇跡の全国制覇へとつながっていく。
「スクール・ウォーズ/HERO」。以前のエントリで紹介した映画を、やっと観てきた。
舞台は京都・伏見の伏見第一工業高校。校内暴力で荒れるこの学校に、ラグビー日本代表経験者の山上が体育教師として赴任する。しかし生徒たちは彼を拒絶し、教師たちからも孤立する中、ラグビー部を建て直そうとする山上。果たして、ラグビー部は、学校は再生できるのか。
(詳細ストーリーはこちらをどうぞ)
プロジェクトXで「ツッパリ生徒と泣き虫先生」の物語として放映されたので、原作の方をご存じの方も多いだろう。映画はその実話に沿ってすすめられている。にしても、これが実話というのもすごいことだ。
照英は体当たりの演技で、怒り、悲しみ、喜び、そして泣いてくれた。期待通りの泣きっぷり。
泣きながら生徒たちを殴るシーンは観ているこちらも痛かった。拳の痛みと、胸の痛み。
印象的だったのは、「弥栄の信吾」と恐れられた孤独な少年が、山上の説得にラグビーを始め、そして部員に心を開いていく過程。
怠け者で飲んだくれの父親が、息子のために飯場で働き、手に入れたスパイクを渡す時に言う言葉「人に本当に必要とされるということは、人生でそんなにあるものじゃない」。
一個のボール。一組のスパイク。
教師から生徒へ、父から息子へ、手渡されるそれらのものが、人生を変えていく。変えることができるというメッセージ。
ラグビーファンとしては試合のシーンもつい気になってしまうのだが、キャストはかなり練習していたと見え、ちゃんとラグビーをやっていた(というのも妙だが)と思う。
元ジャパン(日本代表)の大八木さんや石塚さんも出てくるので、ファンの方はお楽しみに。
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コメント
くりおねさん、今日は。
観られましたか、僕も行こう行こうでなかなか観にいけていません。
石塚さんは最も憧れの選手でした。
早く観に行きたいです。
トラックバックありがとうございます。
投稿: Tomcats23 | 2004/10/10 12:59
>Tomcats23さん
やっと観ましたので、トラックバックさせていただきました。
どうか観に行かれて、照英の涙にヤラれてきてくださいませ。
投稿: くりおね | 2004/10/13 23:44