ナス食う人々
週末帰省をしていた。二年ぶりの帰省の目的は、夏の新潟のうまいものたち。
中でも、私の大きなお目当て、それはナス。
ナス。
・・・なんでそんなものが?とおっしゃるあなた。新潟のナスを知りませんね。
知られざるナス王国・新潟は、料理法別にナスがあるのだ。
焼いて皮をむいて食べる“焼きなす”のための「焼きナス」。漬物用の「漬けナス」(えんぴつナスとも言う)。普通の料理用の「ナス」。
これが当たり前だと思って過ごして、上京した私は、夏になって焼きなすを食べたくなり、スーパーに行って驚いた。
普通の料理用のナスしかないじゃん!
しょうがないので普通のナスでやってみたが。
皮がむけない。
身がぱさぱさ。ぼそぼそする。
・・・おいしくないっ!
私の知ってる焼きナスってのは、こんがり焼いて、そのまま水に浸して皮をむくとするするするっとむけて、しかも身はみずみずしい、うんまあいものなのに。
というわけで、東京で食べるのはあきらめ、以降夏に帰省した時のお楽しみにしていた。
帰りに母にお土産として、焼きナスを持たされる。(他にもいごねりやら寒梅やら十全ナスの漬物やら茶豆やら。)
これが現物。
左側が通常売ってるナス。大きさも違うし、ツヤ、ハリ共に違うのがわかると思う。
喜び勇んで網で焼き、皮をむき、花カツオを乗せてばくばくっと一気に食べた。
・・・あっ!写真に撮っておけばよかった!
あまりにうれしくて、そんなこと思いつく間もなく食べてしまった。
そのくらい、美味しいものなのだ。新潟の「焼きナス」で作った焼きなすは。
参考リンク:
新潟県ホームページ「旬情報なす」
新潟県は日本一の栽培面積を誇り、県民は日本一なすを食べていると言われています。(中略)
漬物には色彩がよく小振りなきんちゃく型、特にからし漬けには小型のものが向き、煮物や炒め物には煮くずれしない身のしまった丸なす、焼く場合は果肉のやわらかい長なすと用途により、品種を使い分けるのがポイントです。
来年も食べるぞ、焼きなす。
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コメント
動物王国かと思ったら、本物のなすびだったんですね。
焼きなす専用があるとは知りませんでした。
この辺は居酒屋で焼きナスを頼んでも、身の細くなったヤツが出てきます。
食べるところが小さいから、「あー煮びたしにしとくんだった」と思っておりました。
新潟がナスの王国だってのも知りませんでした。
名産といえば米と酒と魚介類だとばかり。
スキーに行って食べたものしか認識してなかったんです。
投稿: ミズタマのチチ | 2004/09/03 11:48
>新潟がナスの王国だってのも知りませんでした。
実は私も新潟を出るまで知りませんでした。こんな身近なものが名産だったなんて。でもほとんど県内で消費するんで、県外に出ないというのが無名な理由らしいです。
新潟の焼きナスで作った焼きなす、一度食べさせてあげたいです。ホント、焼きなす観が変わりますよ。
投稿: くりおね | 2004/09/04 23:27