厚生労働省年金局数理課さんとのミーティング
9月17日(金)に、厚生労働省年金局数理課と公的年金タスクフォースの四回目の定期ミーティングが開催され、今回はプロジェクトリーダー・McDMasterさんに代わり私・くりおねがブロガーメンバーから出席してきました。
「週刊!木村剛」でのりぴよさんが報告されている通り、先方7名、当方11名という大人数の打ち合わせでした。
初めての霞が関訪問に緊張しつつ、お邪魔してきた雑感を書かせていただきます。
このミーティングは、木村さんが情報公開請求した財政再計算に使用したプログラムについて、それを解析する上での不明点をタスクフォースから質問し、それに対して数理課から回答していただく、という主旨のものです。
出席者は木村剛さんをはじめとしたKFiのメンバー、「公的年金を考える超党派ネットワーク」のメンバーの議員さん、年金の専門家である企業年金研究所の方々、マスコミ関係者そして市民代表、という構成がタスクフォース側。数理課からは数理課長、課長代理、係長とそうそうたるメンバー。省庁で課長と言えば、一般企業では部長クラスになるということを以前どこかで聞いたことがあります。そういう役職の方がわざわざご対応されているところに、いかにこの場を大事にしようとしてくださっているかがわかります。
私自身はプログラムの専門家ではありませんが、とにかく私のミッションは、タスクフォースメンバーからあらかじめ出されている質問への回答をちゃんと聞いてくることだということで、ひたすら聞き、メモを取ってきました。
McDMasterさんが以前公的年金タスクフォースの公式Blog内記事「厚生労働省定期ミーティングに行ってきました。【Updated】」で書かれていたように、数理課のみなさんはとても丁寧に、紳士的に対応して下さいました。タスクフォースから出された質問は16項目に及ぶものでしたが、ひとつひとつ過去の資料を遡られ回答を作るのも大変でしたでしょうに、真摯に、ちゃんと私たちに理解できるように伝えよう、という姿勢をとても感じました。
一緒に出席していた企業年金研究所の方が、さすが専門家らしく私にとってはかなりマニアックな質問をされていたので、前半は私はついていくのにやっとといった有り様でしたが、数理課の方は可能な限り正確に答えようと、分厚い資料を手元にご回答されていました。
何より、経過措置や法律改正を重ねて入り組んだ構造になってしまったプログラムを、政策判断に足るレベルのアウトプットを出し続けようと日夜奮闘している様子を、回答の様子にひしひしと感じました。
タスクフォースメンバーからの質問にも丁寧にご回答いただき、その中で8月にいただいたCD-ROMに差分プログラムがあることがわかりました。そのプログラムはCD-ROMで尾花さんに渡されました。
基本的にこのミーティングは施策を語る場ではありません。私たちタスクフォースの質問にひとつひとつ答えてもらう場です。ですから、提案などはできませんが、私のようなアマチュアのボランティアが一生懸命年金のことに関わろうとしているんだ、ということだけでも伝わっていてくれたら、ちょっとでも前進なのかな、と思います。
来月から年金保険料が上がろうとしている今、私たちタスクフォースメンバーは自分たちのできる範囲で、でも確実に公的年金ベーシックモデルを作るべく、地道に活動を続けていきます。ミズタマのチチさん主導でユーザインタフェースの設計も始めました。こちらへの皆さまからのご意見、ご感想等もお待ちしています。
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