「月刊!木村剛」編集会議準備体操
相当周回遅れの話題で恐縮ですが、「月刊!木村剛」発刊おめでとうございます。
私のトラックバックも、「ブロガーからの祝辞」として掲載戴き、恐縮です。
一通り読み、対談やマンガやブログの記事本文、ブロガーからのトラックバックの転載、はたまた「木村新聞」など、盛りだくさんの内容で、とは言えそこそこまとまったものになっているように感じました。
他の皆さんが言われていたように、今後どうしていくかが鍵ですね。
やっぱり、できるだけ多くの方に読んでいただかないと、創刊した意味がありません。
で、思いとして「ネットとリアルの触媒を目指す」のならば、ブロガーの方はもちろん、ネットには縁のない方々にこそ手にとっていただく必要がありますよね。
となると、「ブログスターの輩出」という野望はさておき、まずは「雑誌として魅力的」であることが重要なわけです。
「木村さんもそうだけど、この面白い文章を書いている他の人たち、どこの人なの?」と思っていただけた時、それが「ブログと呼ばれるホームページ」に文章を書いている人たちなんだ、ということがわかり、気に入っていただけたらそちらを試しに覗いてみていただく。という流れができると、目指す姿に一歩近づくとは思いますが、そこに進めるためにはやっぱり「中身が面白い」ことが必須条件となります。
じゃあ、どういうものが「面白い」のか?
ここでしか読めないもの。新しい視点を与えてくれるもの。などなど条件はいろいろあると思います。
小鳥さんは「新感覚★経済エンタティメント・マガジン」という素敵なコンセプトを書いてくれています。
経済をエンタテインメントできるなんて、木村さんにしかできません。
「週刊!木村剛」を読むようになってから、新聞や雑誌で年金など経済関連のニュースを見かけると、「これ、木村さんだったらどう見るのかなあ。何て言うかなあ」とふと思うようになっている自分に気づきました。
そういう「これ、この人だったら何て言うかなあ」と私がいつも思う人が、別ジャンルで実はもう一人います。
それは、ナンシー関。
すでに故人ですが、今も「ナンシーがいたら」と思うことが多数あります。
マツケンサンバを初めて見た時、中居くんの「砂の器」の眉間のしわを見飽きた時、ヨン様にむらがる女性の群れをニュースで見た時、真鍋かをりがブログで「選挙行ってなーい。面倒だもん」と放言した時、皇太子の「人格否定発言」をしたあと世間が騒いだ時、たとえばそんな時私はいつも「ナンシーだったら何て言うだろう」とつい考えてしまうのです。
それは、彼女のテレビをひたすら見続ける圧倒的視聴時間にもとづく観察の蓄積と、私たちが言葉にできないほのかな違和感を的確に、わかりやすく表現してくれていたから。
アプローチとジャンルは違うかもしれませんが、「この人なら」という専門性へのリスペクトと、表現力への信頼。
私は木村さんにもそういうものを求めているのではないかと、思ったわけです。
芸能におけるナンシー関のように、経済における木村剛。
希少性と専門性とエンタテインメント性。
そんなものが読める雑誌であってほしいと思います。
また一方で、せっかく一冊雑誌をまるごと自分のものにできるんだから、とことん木村剛を追求してみるというのもいいのではないでしょうか。
ブログで明らかになったお茶目な面も披露しながら、あくまで硬派に経済問題を看破する。またコミュニティのコーディネートもつい買って出てしまう世話好き面も紹介する。
そんな、虹色のミラーボールのような、木村さんの多面性とそこに映る様々な事象を提供する。
「いやあ、何か知らんけどお得な雑誌だったわ~」と言ってもらえるような、そんな本になったら、面白いだろうなと考えています。
創刊号で気になったことは、「アルファベットを縦表記は強引だろう」「顔文字が縦になると読みづらい」「トラックバックランキングはあんなにページ割かなくてもいいのではないか」といったところでしょうか。
ブログをやっている有名人との座談会なども面白いかもしれませんね。
こんなことも含めて、16日の「『月刊!木村剛』編集会議」ではいろいろお話しさせていただけたらと思っていますが、酔っぱらって忘れてしまわないようにまずは考えていることをトラックバックいたします。
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コメント
くりおねさん、こんばんわ、
今日、文芸春秋を読みました。目的は、もちろんキムタケさんの「年金脱退権を認めよ」です。ブログネタからはじまっていますし、論旨も非常に明確で感動しております。共鳴させていただきました。ぜひぜひ編集会議がんばってきてください!
投稿: ひでき | 2004/08/11 19:57
>くりおね様
ご無沙汰っス!毎日おじゃまはしとるんっスよーん♪
『月間!木村剛』はニシオも買ったけど
すんげー手に入りにくかった…内容を見てから買う主義の
ニシオとしては結局、都会の超大型書店に行った時に
やっと手に入れた。
vol.2以降は、手に入りやすくなりゃーいいにゃ。
内容的には創刊号としては、満足度80%って感じで
残りの20%はTVの再放送への反応と同じやね。
ライブで見てる時はワクワクするけど
2度目は冷静になってアラみたいなんも気になるみたいな
16日はお楽しみ下さいナリ
報告記事を楽しみにしとるじゃん。
投稿: くりおね様 | 2004/08/12 09:07
>ひできさん
「文藝春秋」はノーチェックでして、今日あわてて駅のKIOSKで購入しました。
今まであちこちで書かれていたものをわかりやすくまとめられていますね。
次回以降の特集はどういうテーマを予定しているかは不明ですが、編集会議行ってまいります。
>ニシオさん
お久しぶりです。やっぱ、ちゃんと中身確認してから買いたいですよね。
そんでもって「TVの再放送」って言い得て妙、です。
ただの再放送にならないよう、お金払う気になる雑誌に一歩でも近づくよう編集会議で他のブロガーのみなさんといろいろお話できればと思っております♪
投稿: くりおね | 2004/08/12 23:19
はじめまして。バイオティックレイヤードというブログをやっています、ウエダと申します。以前、29manさんとこのコメントで、僕のことに触れて下さったのは、拝読しました。その節はありがとうございました。
僕も、『月刊!木村剛』のことについてエントリで書いて、小松原営業部長さんからトラバを頂きましたが、くりおねさんの
>まずは「雑誌として魅力的」であることが重要
に同意です。
僕は、参加しませんので、くりおねさんのとこで、「『月刊!木村剛』編集会議」のレポートのエントリが書かれるのを楽しみにしています。
長文、失礼致しました。
投稿: Ueda | 2004/08/14 10:24
>ウエダさん
はじめまして。くりおねと申します。
いつもブログは拝見しています。コメントいただけてうれしいです。
編集会議の報告はもうちょっとお時間下さいませ。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
投稿: くりおね | 2004/08/17 23:49