年金について思うエトセトラ
それはそれとして、わかりにくさにただ腹を立てているだけでもアカンだろうと思い、現行の制度に対して今わかる範囲で感じている問題点を思いつくまま書き出してみる。
■年金制度の意義の再定義
何が一番の目的なのか。厚生労働省年金局のホームページには「老後生活の基礎的部分を保障」とあるが、それは一体どんなレベルなのか。何となく満足できそうな金額をそこそこ払えばいいのか。
■世帯単位ではなくて個人単位で
これだけ住まい方が多様化してきて、すでに共稼ぎ家庭が専業主婦家庭の割合を超えた現在、「世帯」単位で徴収額や支払額を算定するのは実態との乖離を大きくするばかりだと思う。第三号保険者問題も含め、個人単位の制度にしてほしい。
■老齢、遺族、寡婦、障害、全部同じ「年金」なの?
目的とそれに合った原資の確保方法、支払額など、最適化する余地はあるのではないか。
■原資の確保と運用の効率化・透明化
McDMasterさんが「年金こそ『民営化』」で書かれている通り。賦課ではすでに賄えないことは人口構成比を見れば明らかなはず。だから税、というのもちょっと短絡的。
「何のために」「何を」「どうやって」と考えていくのが筋だと思うが、「どうやって」ばかり論議されているように感じるのは私だけだろうか。
このまま日本が搾取地獄となってしまうなら、外国に移住することだって真剣に考えてしまう。そのくらい、現在の諸制度に危機感と行き詰まりを感じているのだ。もっといい国にしようよ。
| 固定リンク
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- BOOK 「私と起業家6人の挑戦―自分の道を探す若者たちへ」 池田弘(2014.11.19)
- セキュリテ被災地応援ファンドで北海道の被災地・霧多布のヤマジュウを応援(2012.02.26)
- 8/14 MIAUシンポジウム「インターネットと選挙・政治を考える」に行ってきた(2009.08.15)
- 村上春樹さんのエルサレム賞受賞スピーチ・私訳(2009.02.19)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント