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2004/05/02

今月のさぬきうどん・なかむら

千趣会「名店の麺とつゆ」、今月は「なかむら」。
ここは村上春樹の「辺境・近境(新潮文庫)」にも登場した名店中の名店である。
しかし、名店と言っても「豪華」「こだわりの親父(いや、ある意味こだわりかもしれないが)」「高価」といったこととは対極にある。らしい。(行ってないので断言できず)

「裏の畑でネギが鳴く」なかむら。
「客が自分でネギを切り、しょうがをおろす」なかむら。
「人が並んでいなければ掘っ建て小屋にしか見えない」なかむら。
「四人でせいろ一つたいらげたくらいするする入る」なかむら。

名店伝説てんこもりである。(以上出典は「恐るべきさぬきうどん―麺地創造編(.新潮文庫)」)

さぬきうどん巡礼をするみなさんは必ず入れるという「製麺所型うどん店の聖地」のひとつとなっている。

さて、今回の麺、細いのだが茹で時間は14分30秒。食べると、やわらかい。しかし、むにっとなんとも言えない弾力がある。コシというほど強くはないのだが、あきらかに歯をやわらかく押し返す力。そして何とも心地よいのど越し。これがなかむらの特徴である。
釜上げでも締めてもOK。するする入ってしまう。さすがにセイロひとつというのは無理だが、大人の男性だと4玉くらいは平気でいけてしまいそう。今回も大満足である。

参考リンク:麺聖のうどんグルメの旅「中村」

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